政治評論家の寺島実郎氏の講演会に参加しました。
政治評論家の寺島実郎氏の講演会に参加しました。
会場が参加者で一杯だったので(多分500名は参加されていたと思います。)「流石に著名人で期待度が高いな」と思った次第です。講演内容についての正直な感想は「期待以上だった」と言う事で、為になった事で特にインパクトが高かった事について以下に述べていきたいと思います。
寺島先生の話の内容は数字に基づいているので分かり易いと思いました。その中で特に感じたのは「経済の面でも日本は危機的な状況にある事が一目瞭然にわかる資料がありました。1つに『2022年世界港湾ランキングで1位が上海、2位がシンガポール、3位が寧波(ねいは)、4位が深セン、5位が青島(ちんたお)、6位が広州(こうしゅう)、7位が釜山(ぷさん)、8位が天津(てんしん)、9位が香港、10位がロッテルダムと言う事でベスト10位に日本は入ってなくて、ようやく46位に東京、以下の順位で70位に横浜、72位に神戸、78位に名古屋、82位に大阪です。ところが1980年の統計では1位がニューヨークで、4位に神戸が、13位に横浜、18位に東京、39位に大阪、46位に名古屋と言う事なので日本のバブル期とは比べようがない位の落ち込みである事がわかります。そして、中国と米国は仲が悪いと言われていますが2023年の実績においても日米の倍以上の貿易額です。また、日中を結ぶ航路には津軽海峡の方が2日は短くなると言う事で使われていると言う事実を知る事が出来ました。日本には『海賊』と言われる存在は無くて安全航路です。この事実を私も含めて日本国民は知るべきだと思います。
2つ目には食料自給率の推移で日本の場合は1965年で73%、1980年で53%、2020年に至っては38%です。G7の中で2020年においてアメリカでは115%、カナダは221%、ドイツは84%、フランスは117%、イタリアは58%、イギリスは54%と言う事で、どちらにしても、食料を外国に頼っていて多くの田圃が耕作放棄地になっているミスマッチは無くしていかなければいけないと強く思っています。
悲観ばかりでは無かったです。今年1月2日に日航機が炎上した事故がありましたが、一人の死傷者も出さなかったのは、搭乗員の素晴らしい対応ばかりをマスコミは評価していたが、乗員が荷物を持たずに逃げた事は素晴らしい行動だと言われていたのは日本人の誇れるところだとも聞いたので悲観ばかりせずに10年先の未来に光が当たる様になる様にそれぞれが頑張って行かなければいけないとも思いました。