『寄り添いケア』について述べる事にします。
令和7年8月23日
昨日のコラムで「家での生活が出来なくなった入居者さんへの当法人の考え方」について述べましたが、基本的な考え方の中で『寄り添うケア』について本日は語らせて頂きます。随分前の事になりますがその当時三重県老施協も役員の方から『「寄り添いケア」について職員に話しをして暫くしてから若い職員に「寄り添いケアを頑張ってる」と聞いたら「先日、入居者さんの隣で添え寝をしました。」と元気に応えてくれたので、「少し意味が違うんだけどね」と言う話がありました。確かに問いかけた役員の意図とは違いますが当法人の本部施設においても同じような事がかつてありました。
それは看取り期に入っていた入居者さんの状態がより厳しい状態だと感じたので「何か起きたら」と言う事で若い職員だったのですが添い寝をして暫くしたらやすらかに文字通り『眠る様に』ご逝去された事がありました。三重県の事例と当施設の事例の違いをリピーターの皆さんは理解して頂けますでしょうか。三重県の事例は『単に恰好から入った事』であり、当施設の事例は『何かを感じて』の出来事だと言う事。
つまり、平生の対応の中で入居者さんの状態をしっかりと把握しての対応こそ『寄り添いケア』と言う事では無いかと考えています。先般行われた『特別養護老人ホーム優・悠・邑 和合』での月1回の全体会において『気付きの大切さ』を理事長・施設長としてしっかり話をさせて貰ったのですが、『気付き』の積み重ねの集大成の中から『寄り添いケア』の確立が出来、入居者さんから素敵な笑顔が頂け、職員のやりがいに繋がっていくと考えています。
一生懸命に頑張っている職員が正しい援助方法をしていなくて腰を痛めて介護の世界から離れていくのも悲しい事だし、結婚を機に給料が少なくて異業種の世界に行ってしまうのも悲しい事です。正しい援助方法は時間を掛けて根気よく教えていかなければいけないし、収入を上げていく事はしっかりと国に訴えて行かなければとも考えています。リピーターの皆さんのご理解も宜しくお願い致します。