高齢者施設の計画での最大のピンチ
令和7年8月29日
平成8年度予算での計画が順調に進んでいると思われていたある日に、1本の電話が県福祉事務所の担当者からかかってきました。その内容は「大垣市は独自の福祉事務所を持っていて、大垣市内に2つの特別養護老人ホームの計画があり、そちらの計画を優先させたいので8年度の予算で若山さんが計画しているものの予算はないし、この2つの計画を実行に移せば西濃圏域の計画は足りるので、白紙に戻します。」との事で、私は電話での対応をしながらも怒りを通り越して頭が真っ白になりました。そらそうですよね。土地の確保の確約も取り、設計会社に図面も作って貰い、パーツまで準備してあったのですから。その日から3日間は正直何も手に付かない様な状況でした。
しかし「このままで終わってはいけない。」との思いを持ち「何をすべきか」と考えて行く中で「大きな計画を動かして行くには、政治力が必要だ」との思いに至り、その当時家庭教師をしている子の祖父が大垣商工会の会頭をされていたので「私の思いをぶつけて、何らかの方向性を導いて頂ければ」との思いで、家庭教師をしている子の母親に話しをすると「一度父に話してみます。」と言う事で話をさせて頂いた翌日には、会頭さんの家で大垣商工会の会頭さんに私の思いを熱くお話しました。そして次の日の12時頃我が家の電話が鳴り、会頭さんから直接、会頭室に13時30分に合わせたい方がいるので来てください。と言う事で昼食もそこそこに背広に着替えて商工会に向かいました。
受付を済ませると会頭室まで案内して頂けて、会頭さんの方から「いつも孫がお世話になっています。」との挨拶を頂き正直面喰いました。その後、会頭さんから「紹介したい人がもうすぐ見えますので、しばらく待っていて下さい。」と言う事で待っていると、顔の汗をハンカチで拭いつつ部屋に入ってみえ、会頭さんから「いつも世話になっている若山先生ですが、事業について困ってみえる様ですので話を聞いてあげて下さい。」と言って紹介して下さったので、私は思いを精一杯話させて貰うと、会頭さんから「若山先生は一生懸命の方だと思うので、力になって下さい。」と言って頂くと、紹介された方も「8年度は無理であっても計画が改めて上がる様にします。」と言って頂けたのは本当に嬉しかったです。
その後、紹介して頂いた方の仲介で議会棟での話し合いが持たれて、その時の話し合いの時には会頭さんも同席して頂けて感動しました。その時の出会いがあり、今でも紹介して頂いた方には何かとお世話になっていますし、その時の会頭さんの対応は、私の生き方にも大きく影響しています。
人生に『もしも』はありませんが、あの時の『ピンチをチャンスにする』出来事によって、色んな意味で成長させて頂いたと思っています。私の生き方の中でとことん厳しい状況になった場面はたくさんありましたが、(これからもあるかと思いますが)その都度理解ある方に巡り合えているのは、神仏のご加護と父母を中心にした先祖のご加護だとも思っています。そんな私ですのでこれからも私が出来る事は精一杯頑張っていきたいと思っていますので、リピーターの皆さん、これからもよろしくお願いします。