逆転の発想で頑張るしかない
令和元年9月28日
昨日、皮膚疾患があると言う事で家族が病院にお連れして頂けた入居者さんが、『疥癬』であるとの診断が出ました。その事の報告を受けた時は、本部施設が事業開始をして2年目に入った時期に(平成11年)ですから20年前に、「綺麗で新しい施設」と言う思い込みの中で疥癬が出て、私の知識不足もあり対応が遅れ、全館に拡がり厳しい状況になってから、薬を塗布してシャワーで洗い流しを全員にして、部屋の清掃を徹底してピリピリの1か月だった事を思い出しました。
その時の学びから①ショートステイの開始日には必ずお風呂に入って貰い身体状況を確認する。②ベットメイキングの折りにベット周辺を綺麗にする。③常に清潔保持に努める事を徹底し実践してきたはずなのにと思うと忸怩たる思いがありますが、私自身徹底の為に汗をかいていたかと言うと職員に特に幹部職員に任せていたし、信頼もしていたので俄然としてしまう思いもあるが、起きた現実から目を背ける事は出来ないので、理事長として出来得る事をして、早期解決をして再構築と恒久的な徹底を図る為の方策を講じて行きたい。20年前とは違い、一人目の診断と同時に私自身行動に移しているので、この意を職員が汲んで頑張ってくれることを信じて頑張っていきたい。
昨日対応したのは、清掃業者に来て貰い消毒も含んだ検討、リネンの業者に来て貰い今後の対応を検討し、「疑わしくは疑え」で疥癬の恐れがある入居者さんをリストして貰い、大垣にある皮膚科に受診以来の連絡をすると「明日12時30分に3人の予約を入れますので、12時15分までに来てください。」と言って頂け「ありがたい。一生懸命の中から必ず活路が見いだせる。」と思いました。本日、施設を11時25分にでて、12時35分から順番に診て頂き、検査もして頂けたのですが、結果は疥癬虫は見つからなかったとの説明を頂きました。塗り薬の処方を頂き、「もし、疥癬虫がいる時はこの薬で発見しやすくなりますので、決して疥癬虫がいないと言う事ではないので経過を教えて下さい。」との事でしたので、疥癬撲滅の為に職員一丸になって対応しなければと意を強くし、高齢者の皮膚トラブルは多いので今後、皮膚科の先生の協力を得られないかとの話もさせて頂き、詳しくは後日に話し合いを持つお約束まで取り付けました。『禍を転じて福と為す』の引用がぴったりとしたものではありませんが厳しい状況だからこそ毅然と取り組んでいきたいので、敢えて、コラムに書きました。