近年の忘年会事情
令和元年12月14日
朝7時からのNHKニュースで『忘年会事情』について報道していたのを見て、介護業界での展開をしている者として非常なる違和感を持ったのでコラムに書きます。その報道によると「若い社員に幹事を押し付けられて嫌だ」とか「超勤が付くなら参加してもいいかな」とのインタビューを聞いていて「おいおい」と思っていたら『幹事業務を請け負う会社が存在する』との話まで出てきて、だめ押しは『一人忘年会』なるものを楽しんでいて、そのようなお店が増えているとの話まで出てきては思わず『絶句』。もし、当施設の職員が来年2月に実施予定の新年会に参加せず『一人新年会』なるものに行くとしたら『思わず絶句』では済まないと思います。
何故ならば介護は『チームケア』『多(他)職種連携』が大切(当たり前の事ですが)だと言われている中で「一人が良い』と言う職員がいたらケアの充実は図れないから。確かに職種によっては一人で黙々と仕事をするのもあるのかとも思いますが昔の格言で毛利元就が『三本の矢』の話はあまりに有名ですし、今回のラグビーの盛り上がりの中で『ワンチーム』の言葉も拡がりました。『飲みにケーション』と言う言葉は死語になってしまったのでしょうか。介護業界においてコミュニケーション能力は絶対に大切です。
つまり、「一人が良い」ではコミュニケーション能力を身に付ける事は出来ないし、仮に大学等の講義で『コミュニケーション学』なるものを学んでいて知識としては理解していたとしても対面での場面を多く体験して『相手の気持ちを理解した会話』が無くては『絵にかいた餅』になってしまいます。今でこそ「三時間ぶっ通しの講義でも大丈夫」と豪語している私ですが、中学校を卒業するまでは『対人恐怖症の赤面症』だったし、38歳の時に大垣女子短期大学幼児教育科の学生に初めて講義をした時は80分の講義なのに60分で話す事がなくなり4月なのに背中を滝のような汗が出たのを鮮明に覚えています。
ロボットであれば黙々と作業をこなせば良いのでしょうが人が繁栄したのは火を克服して言葉を話し仲間を構成して一人では勝てない相手に打ち勝ってきたのだと考えています。『8050』の問題も地域との隔絶が招いた事。この引きこもり問題は一言で語れるものではありませんので後日に語りたいと思います 。
話題を戻します。私が非常勤講師を週に13コマしているときですから今から25年程前に遡った頃の短大生でも2列前の友達への挨拶をメールでしていたのを見ていて「おかしな事をするな」と思っていたのですが、それから四半世紀が経過してスマホはより便利になって、ますます対人関係の希薄化は進み話すのは必要最低限との考え方が強くなった今でも当施設の職員は報告・連絡・相談の徹底を実践できるのはありがたい事。さてさて私は本日中学時代の同窓会です。中学時代に対人恐怖症だった私がホスト役とは天国の母秋江さんは生きていた時には絶対に思わなかった事だと思うのですが、さてさてリピーターの皆さんはひ弱な宏君と一見怖そうな宏君とどちらがお好みですか。