中日新聞の取材依頼がありました
令和2年1月15日
中日新聞名古屋本社の記者から当法人のホームページで『口腔ケア』のコーナーを見ての取材依頼の連絡がありました。勿論喜んでお受けしましたが、当法人のホームページを記者の方が目にして頂いていたことに先ずは驚きでした。
口腔ケアの充実についての取り組みは『口腔ケアの充実が誤嚥性肺炎の防止につながる』との科学的根拠を知り、早くから歯科衛生士の導入をして、徹底をした口腔ケアの取り組みをしてきました。この取り組みは単に口の中を綺麗にするだけでなく、先ずは食事前の嚥下体操から始まり、嚥下体操後にお茶を飲んで頂き喉を潤して貰ってから食事をして頂き、食事後の口腔ケアまでを一貫して実施することにしてます。口腔内が綺麗であれば食事を美味しく食べて頂けるし、美味しく食べて頂ければ飲み込みも良くなるし良いことづくめではないでしょうか。
人間にとって食べる楽しみが一番の幸せだとも考えているからです。かつて地元の方が猪肉の味噌汁を振る舞って下さった時、嚥下に厳しさを覚える方がごぼうや猪肉を飲み込まれたのを目の当たりにして、また、毎年敬老週間の一企画で大垣の老舗寿司店の寿司吉さんの板前さんの握り寿司を美味しく食べられるのも(毎年実施してます)、日頃の口腔ケアの賜物だと思っています。美味しいものを食べて頂いた時の笑顔は職員にとってもたまらないほどの嬉しさとも言えます。
本館の事業開始した頃(平成10年)に入院される時の診断が『誤嚥性肺炎』の文字があると忸怩たる思いがありましたが、今は『誤嚥性肺炎』の診断が皆無となっている事に嬉しさと感謝の気持ちでいます。本部施設の口腔ケアについて歯科衛生士を職員として雇い入れたから全てが順調に行ったわけではありません。言葉数は決して多くは有りませんが地道にこつこつと入居者さんと向き合い、時には月に一回の全体会で的を得た指導をして、「自分一人では口腔ケアをやり遂げる事は出来ない。全職員の協力があって誤嚥性肺炎はなくなる。」と物静かな言い方の中で熱く語り、言い続けてくれた事で今があると思っています。施設の入居者さんの笑顔は作って出来るものではありません。
このような地道な展開があってこそだと思うと『ワンチーム』と言うより、他(多)職種連携により醸し出されるものと確信してます。リピーターの皆さん。優・悠・邑の職員はみんなそれぞれに良いものを生かしながら頑張っていますので万雷の拍手を送ってやってください。