令和3年7月2日
新聞一面左半分に『規制対象の車内で一服、児童ら目撃』の大きな見出しと共に『学校内、先生「隠れ喫煙」』『「授業中、臭いで頭痛」訴えも』の見出しに私自身「なんのこっちゃ」とこの記事を興味深く読みました。
この問題は改正健康増進法の定めで学校は敷地内禁煙。例外として受動喫煙対策が取られた屋外喫煙所を設置する事が出来るが設置してある所は少なくてルールを破るケースが紹介してあり、小学生からの声として「〇〇先生(男性教員)は、たばこ臭い」と知られており、敷地内に止めた車内でたばこを吸う姿が生徒たちに目撃されていた。授業に遅れて現れることも何度かあり、決まって「すごく臭かった」と。相談を寄せた女子生徒は最前列の席だったため「たばこの臭いが気持ち悪く、頭が痛くなって授業に集中できなかった」と振り返る。そのような実態に対して学校側は「生徒が帰った夕方以降、敷地外に出て吸う職員はいるが(男性教員の件は)認識していない」と説明。改めて敷地内や就業時間内に喫煙をしないように周知を図るとした。また、「校長先生がたばこを吸っているのを見た」男性校長本人のコメントに「いつも自分の車の中で吸っている」と喫煙している事を認め「敷地外で吸うのはまずいと思った」も話されている。県保健医療課の担当者は「車内で吸っているのであれば、違法行為だ」と指摘する。と結んでありました。
また、27面の『社会』欄では、『授業45分前から禁煙/条例で配慮求める』『「三次喫煙」リスク全国で対策進む』のタイトルの中で『教室という逃げ場のない空間での三次喫煙は、気管支ぜんそくなどの発作を起こすリスクがある』と産業医科大(北九州市)大和教授が指摘されている。」最後のまとめのコメントで『かつて一部の生徒が隠れてたばこを吸い、教師がりつける構図があったが、今や立場は逆転、教員の喫煙を生徒が見とがめる時代となった。大和教授は「喫煙は有害、と教えるのが学校。敷地の内外や年齢にかかわらず、喫煙しないということを生徒たちに身をもって教えてほしい。教師の呼気がたばこ臭いなんて反面教師だ」と訴える。』と誌面を閉じている。
今回は『喫煙』の問題にメスを入れたものですが、色んな問題が内在していると思います。具体的に言うと教育者と言えども人の子ですから、たばこを嗜好品として吸っている方も多くみえると思います。私は社会のルールは社会情勢の中で決めていくものだと思います。今回の喫煙の問題を私が大学生時代に遡って(おおよそ半世紀前)考えてみると、大学の構内では、歩きながら煙草を吸っていて、なんの躊躇もなく適当に吸ったたばこを捨てていて、清掃をしている方の前でも平気に捨てる行為も至る所でありました。また、たばこを吸えるのは大人の証しとばかりにむりむり吸っている学生も多くいたように思います。「たばこの臭いが嫌い」と言う権利などどこにもない状況だった様に思います。勿論そんな状況が良かったとは思いませんがそんな時代でした。
教育者であれば、当然の様に『健康増進法』がどの様なものかは理解されていると思います。ただし、記事の中にもありましたが、校長先生が「悪いとはわかっていたが敷地外で吸っていると批判の目に晒されるし、かと言ってたばこは止めれなかった」のような発言には「かつては良かったのに何でいかんのか」とか「見つからなければ良い」的な発想のようで、ふと『半沢直樹』の場面に何度か出て来た「証拠を見せろ、証拠を」と居直り、証拠を突きつけられてから認める場面を思い出しました。また、私が大学を卒業して教員として勤務してた時代には、たばこを吸う先生の机には灰皿が置いてありましたし、校長先生の部屋の応接机にも必ず灰皿があったように思います。そして、2時間目が終了した時には少し長めの休憩時間(多分20分)があって、たばこを吸われる先生は自分の机で吸われていたのを覚えています。私はその休憩時間は子ども達の中で、がき大将のようにして遊んでいましたが。
私の思いは『時代の要請』であればそのルールに従うべきで、特に管理者である校長がルール違反をすれば組織の箍が緩んでも仕方が無い事だと思うと私が常に言っている「上席者が『えらい』のは、『しんどい』方の『えらい』ですから、しっかり頼むよ」と言ってます。「昔はこんなんではなかった。」と言ってみても何ともなりません。今の現実をしっかりと捉えて、是は是、非は非で頑張って行きますのでリピーターの皆さん、これからもご支援宜しくお願いします。