銀行が今後目指すものは何⁉️
令和5年5月29日
私が大学を卒業する頃の就職活動において(50年程前)、就職先の希望ランクが高かったものの一つが『銀行』だったと思います。私の中学卒業時34人(1学年1クラスでした。)の中で断トツトップだった同級生も、京都大学を卒業して関西に本店がある銀行に就職したものです。つまりエリート集団の一つだった様に思います。そしてその頃の銀行マンは日本の経済活動の本流にいる気構えもあった様に思います。
しかしながら、50年の経過の中、銀行業界の環境は大きく変わって来ていると言わざるを得ません。それは昨今の低金利政策によって銀行の本来の役割りであった『預金を集めて貸し付けをして、金利で収益を上げる』と言う時代ではなくなっていると言う事。その為に銀行の再編もどんどんと進んでいる状況があります。また銀行の生き残りをかけて国内から国外にかなり力点が置かれている様に思います。また、今迄は銀行でしか出来なかった事が、銀行で無くて出来る様になりました。当施設に置いても、インターネットバンキングで振り込みが出来る様になっています。と言う事は銀行の窓口がどんどん縮小されて、窓口すらなくなる事が近い将来において起きるかも知れません。
銀行において収益が大きかった時代は終焉を迎えています。どの業界も効率性を求めて色んな事を提案して実践しなければいけない時代です。例えばトラック輸送において、運転手の他に助手がいた時代、路線バスに車掌さんがいた時代(私は知っています。)が、今は当たり前の様に運転手だけです。手作業で行っていたのが機械になり、いつのまにか業務の省力化に慣らされています。そう言われてみたら最近のスーパーのレジはお客さんが自分でするコーナーもあるのにはびっくりです。(「何を今頃言っとるの」と言われるリピーターの方もおみえになるかも知れませんが・・・)
効率性と言う意味では、『介護』の業界ではなかなか難しいです。確かにICT・ロボットの導入が進んでいるとは言え、介護の全てを委ねる事は難しいし、機械にコミュニケーション能力を見出すのは今の段階では難しい。(「ロボットで大丈夫にするには鉄腕アトムかウランちゃんの様なものを作り出さなければ」と私はよく言っています。)だからこそ、介護職が専門職として高い認知と評価を受ける時代の到来を切望しています。平均寿命がどんどん高くなっていく中で、誰もが高齢になったときの安心感がもてる社会の構築を望んでいると思います。業務の効率性は実施するとしても、人の温もりが無くてはいけない事については、しっかり出来る体制を確立していかなければいけない。この事はどの業界にも言える事なのですが、冒頭に書いた銀行に於いても目指す方向が国民が受け入れる事が出来るものにして頂きたいと思うのですが、リピーターの皆さんはどの様に思われますか。