介護人材不足について
令和5年7月2日
社会福祉法人杉和会の認可を受けたのが1997年7月の事で、その翌年の1998年5月に本部施設本館での事業開始をした時には50人の職員採用をして、2004年4月に本部施設新館の事業開始をした時にも30人の新規採用を行ったのですが、ハローワークの支援と新聞折り込みを入れると共に学校廻りをすれば、新規卒業生の高校生、短大生、専門学校生、大学生の採用には何ら苦労した記憶がありません。特に本部施設本館が事業開始した時には、ハード面の知識はそれなりにありましたがソフト面の理解が私には全くなくて、児童養護施設時代の思いを職員に強いるばかりだったのと、経営の盤石化の為に奔走していたばかりだったので、職員がバタバタ退職していった時期にも補充の採用にもさほど苦労した記憶はありませんでした。(とは言え、職員とのギャップを埋めるための努力は必死になってやってきました。)
しかしながら、2006年に全国老人福祉施設協議会の役員になり、2008年の頃から全国の多くの役員の方から「介護人材がなかなか集まらない」との情報を得ていたので、2009年からEPAによるインドネシア人介護福祉士候補生を導入しました。(その年は4人)インドネシア人介護福祉士候補生は一生懸命に仕事に取り組むと同時に、日本文化に慣れ親しんでくれました。実はその時に来た職員の一人は、介護福祉士の資格を3年の経験で取得して、インドネシアで結婚式をあげてから旦那さんを日本に呼び、子ども2人を産み育てなだら今も頑張っています。その後もEPA候補生の導入をしていたのですが、導入したいと思う法人が多くなりなかなかマッチングが出来なってきたこともあり、日本の大学を卒業して特定技能の介護を取得したベトナム人を採用したのを皮切りに、同じくネパール人も採用してその他にもベトナム人留学生を受け入れて、卒業後は正式に職員に採用したりと言う事で外国人の採用に頼らなくてはいけない状況があります。
今、多くの外国人材を採用していての今後の展開を考えた時、専門性を高める為の組織作りや体制を整えていかなければいけないと考えています。例えば、ハード面では外国人のイントネーションでも大丈夫な音声入力を可能にした記録ソフトの導入もしていく事によって仕事効率を高めていき、スキルアップの為の講義は、演習を実践していかなければいけないとも考えています。「人材不足」を嘆いていても何の問題解決にもなりません。しっかりと先を見据えた展開をしていかなければいけないと考えていますので、リピーターの皆さんにもご理解願って良い人材がおみえになったら教えて下さい。資格については仕事をしながらでも取得出来るように支援していきますので。