人間は一生難しい年頃
今日の妙応寺本堂の奈良薬師寺執事長の大谷徹奘師の日めくりカレンダーの言葉です。
正直なところ、今の私の心境を見透かした様な言葉に参っています。
何事も結果が出るまでもがき苦しんでステップアップしていくのでしょうが正直今はキツいです。体力的な事を言うと山登りをしている時になかなか目的地に着かない時に「もう二度と山登りなどしない。」等と思ったりするのですが頂上に着くと、山を征服した時の満足感と爽快感でしんどかった時の事を忘れてしまい「また行くぞ」となるのです。
但し、四国遍路の時は少し違った感覚で体が動きます。例えば『11番札所藤井寺』から「12番札所焼山寺」の行程は約13キロなのですが藤井寺の裏山の急な坂を一機に約1時間上る時には「何でこんなしんどい事をせなあかんのや」と思うのです。
ところが、初めて休憩する時に眼下を見下ろすと雄大な吉野川の流れを見下ろせて「頑張って良かったね。」と言う事になり、再び頑張って歩くのです。山をいくつか上っては下りを繰り返し、「もういやや」と思った時に焼山寺の山門が見えてくると「あと少しや」と言う事でくたくただったはずなのに足取りが軽くなって焼山寺に着くのです。本堂と大師堂でお参りをした後での休憩所でうどんを頂くのは至福の喜びと充実感を持つことが出来「また来るぞ」と思うようになるのです。
精神的なものでは、何と言っても私が40歳の時に高齢者施設の建設を始めて計画した時に土地の確保がなかなか決まらず、地域の方々の説明会でもなかなか理解されずに暗礁に乗り上げ途方にくれていたのが、ある日突然に理解者の方が一人二人と増えていく中で「今まで苦しんでいたのは何だったのか」と嘘の様に消え、建物が完成した時の喜びは竣工式典が行われた時には大変だった事を忘れて満足感で一杯になる事を私は少なくとも4回経験させて頂いていることはとても幸せな事だとは思っています。
冒頭に愚痴が出てしまったのは8月から和合に籍を置き新米施設長になり、わからない事が多く手探り状態ですが弱音を言わず、私が出来る事を頑張って行かなければと思っています。私が得意な事はカラオケとお経と小噺なのでそれを駆使して入居者さんから慕われて沢山の笑顔を頂いて元気を出していけるようにしていきます。
とは言え基本的には3フロアそれぞれに週2回のカラオケの依頼が来ていますので、他に支障がない限り可能な限り頑張ります。また、お参りについても各フロアを月2回のペースで企画していきたいとも考えています。昔から言いますよね
「習うより慣れよと」