本部施設では一日早くのハロウィンです
令和2年10月30日
当日を迎えた朝はワクワク感で一杯でしたが、施設に行き化粧をして貰っているときはドキドキ感が襲いました。何故かって・・・。だって病み付きになったら困るでしょ。そうでなくても直ぐにその気になるのが私の良いところであり、悪いところだから・・・。
化粧を終えてドレスやかつらもつけて鏡を見ると見目麗しいフランス人形のように映っている私に惚れ惚れ。

「うん。決して悪くない」と直ぐに感情移入が出来るのが私の特性。スタンバイオッケーになった時に看取りの相談にみえた家族の対応をしなければいけなくなり、一瞬「このまま相談を受けるのか」と思いましたが「入居者さんに喜んで貰う為に理事長自らがここまでされるのか」を知って貰う場になると、居直った考えで挑む事にして、その場に行った時にはしっかり事情をお話してから本題を切り出しました。


相談を終えて、お菓子やカメラを持って衣装を変えた職員を引き連れ本館1階から順次回る事にしました。先ずは本館1階に行くと驚きなのか感動なのかわからないどよめきが起きて私は「いつもとは違う楽しみを醸し出す事が出来た大成功だ」と即座に思いました。記念写真を一緒に撮りたいと多くの入居者さんが希望して下さったり、握手を求められたりで、足元を気を付けながら歩くのが大変でしたが入居者さんの笑顔と笑い声に支えられ頑張りました。
本館2階にエレベーターで上がって行くと(流石に階段を上る勇気と体力はありませんでした。)一斉に拍手と歓声で迎えられ、こちらが元気を頂けました。このフロアでも一杯写真をとり、握手をしてあちこちと忙しく裾を気にしながら頑張っていると、2階の責任者の西村課長が「カラオケをセットしたので歌って下さい。」と言われてイントロで流れてきたのが山崎ていじの『おまえしか愛せない』には、「わたしも女性の歌手の歌も歌えるのに」と思いましたが、結局は気持ち良く歌えましたし、歌い終わったら2曲目が入っていて、またまた次の曲は砂田おさむの『人生夢の途中駅』2曲ともに気持ち良く歌えました。




次に新館1階に移動すると入居者さんもハロウィンにちなんだ出で立ちで迎えられ「本館より準備が凄い」と思いながらも目を輝かした入居者さんと握手をしたり写真を撮って楽しみました。


次に新館2階に上がり、皆さんがおみえになるフロアに入って行くと拍手と共にどよめきが起き、私は舞い上がった状態で入居者さんの色とりどりに感動しながらあちこちで固い握手と和気あいあいの写真をとりまくりました。今回の企画を通して痛切に感じたのは、職員の思いの差違が入居者さんにも伝わり盛り上がり方も様々だと言う事です。




こんな素敵な時間を共有出来るのなら私自身もっともっと過激に暴走したいと考えていたところで、入居者の一人が「食欲がなくて、えらくて・・・。」との事でこの女性の入居者の方はお酒が大好きだと聞いていたので、近くのコンビニに行ってカニかまを購入し、一升瓶の日本酒を持って部屋に行くと「何も食べれんし、胸の辺がえらくて」との事だったのですが、一升瓶を見せて「本物のお酒でとっても美味しいのを持って来たので飲みや」と私が言ったら「酒か」と言われて本当に目が輝いたのです。そこで、目の前で湯飲みに酒を注ぐと『ぐびっ』と飲まれ、「つまみの蟹も食べたら」と言うと「贅沢やな」と言われて自ら手に取り食べられ「もう少し飲んだら」と言うとまたまた、飲まれました。その後の様子を確認すると「元気にお話をされています。」との報告にひと安心。いつもいつも、これで大丈夫と言うわけにはいかないですが『酒は何よりの薬』になることもあると、改めて理解しました。
リピーターの皆さん。色んな手を使って毎日を元気に過ごして貰えるように頑張りますので声援を宜しくお願いします。