もうすぐ端午の節句、
季節感を味わいながら、楽しんで頂こうと、
利用者にはいろいろな鯉のぼりを製作して頂いていますが、




利用者との会話の中で、「鯉のぼりを飾る理由って知っとる?」
と話題になり、調べてみました。
中国の川に竜門という滝があり、多くの魚がその滝を登ろうとしましたがのぼれませんでした。
しかしその中で優一登れたのが鯉で、鯉が龍になることができたというお話から、
鯉は出世の象徴と、どんな環境でも生きられることから、
生命力の強い魚ということで、環境にも負けず立派に成長し出世して欲しい
という願いが鯉のぼりという形となり、鯉のぼりを飾るようになりました。
「ほー、そーかー」との反応
合わせて、鯉の色についても調べてみると、
江戸時代の鯉のぼりの彩色は、関東は泥絵具などを使用し金色や銀色のきれいな色を付けており、
実際の鯉よりも華やかに表現していたのに対し、関西では黒い鯉や赤い鯉は濃淡で表現され、
実物の鯉に近いく上品な彩色が好まれていました。関東と関西との真ん中の静岡では、
どちらのタイプの鯉も作られていたと言われています。
江戸時代の鯉のぼりは、一本の竿に黒い鯉を一匹だけ揚げていました。
明治時代になると赤い鯉も加わり、何匹かの鯉を一緒に揚げるようになりました。
そして、高度経済成長期になり、赤い鯉の下に青や緑、橙(だいだい)色などの鯉のぼりもできあがりました。
黒い鯉はお父さん、赤い鯉はお母さん、青い鯉は子供を表すとされ、
最近ではピンク色の鯉のぼりも一緒に揚げられています。
そんな話をしながら、製作するのも楽しく、我々職員も勉強になります。