今日のえりかの里

岐阜といえば?

今日は皆さんと一緒に6月のバイキングに向けた飾り作りをしました。

6月のテーマが岐阜の美味いもづくしです。鶏ちゃんやほうば寿司など岐阜には美味しいものがたくさんありますね。岐阜といえばさるぼぼも思いつきます。今日はさるぼぼをメインに色を塗って頂きました。さるぼぼといえば赤の体に黒の着物のイメージがありましたが、今は様々な色がある事に驚きました。皆さんもそれを知ってかカラフルでステキなさるぼぼがたくさんできました。

最後にさるぼぼは身近にある物ですが意外と知らない事が多いのでさるぼぼについて調べてみました。

さるぼぼの原型は、貴族のお産のお守り

さるぼぼの原型はおよそ1200年前の奈良時代に中国から伝わった「這子(ほうこ)」「天児(あまがつ)」だと言われています。
当時は貴族社会でお産の際に安産のお守りとして産屋に飾られていたようです。
その後江戸時代に入ると民間にも広まり、這子を幼児の祓(はらい)の具として用いるようになり、中期には嫁入りの際にも持たせたり、娘のお守りとして安産や幸せな結婚を願い、さらには子どもに遊び道具として与えて健康を願ったと考えられています。
また江戸時代に天然痘が流行り、その頃から赤い色の布を使うようになったと言われています。

飛騨の方言で「さるぼぼ」は猿の赤ちゃん

時代が進み、他にいろいろと新しい人形が出てくる中であまり作られなくなり、今は岐阜県の飛騨地方でのみの風習となりました。
そして、お母さんやおばあさんが娘や孫のために作るさるぼぼが、猿の赤ちゃんに似ていることから、飛騨の方言で「さる=猿 ぼぼ=赤ちゃん」で「さるぼぼ」と呼ばれるようになりました。
猿は音読みで【エン】と読むため、「縁」とかけて「良縁」「家庭円満」、また訓読みで【さる】と読むため、「去る」とかけて「病が去る」「災いが去る」というふたつの意味をかけて、現在のさるぼぼとして知られるようになりました。