7月から9月上旬にかけて、ご利用者様と本館の畑に植えた夏野菜の成長を見守り、収穫しそれぞれを料理していただき食していただきました。
夏野菜の成長の見守り収穫に関しては、たくさんのご利用者様が野菜の成長を楽しみにして下さり、天気のいい日は畑に足を運んでくださいました。みなさん、若い頃から畑仕事をしてみえた方ばかりで、畑に行くと自然と体が動き出し、たくさん生えてきてしまった草を抜いたり、水をやる場所までしっかりと考えながら野菜に水やりを行ってくださいました。一緒に畑に行き驚いたことは、皆さんの手際の良さです。私が一握りの草を抜いている間にご利用者様たちは、私の倍以上の量の草を抜いてみえる方ばかりで、草取りをされた後はとてもきれいな状態となっていました。みなさんが口々におっしゃっていたのが、「昔から嫌と言うほどやっとったでこれくらい当たり前や」とのことでした。私は、その手際の良さに圧倒されるばかりでした。また、普段歩行に不安があり、長距離を歩くことを避ける方や、なかなか活動量が少なくなってみえる方も、畑に興味を持って下さることで、畑まで歩いていただけ運動の機会につなげることもできました。
夏野菜が実り始め収穫できるようになると、苗のころから成長を見持っていただけている方は野菜の成長に対して、とても喜んでくださる姿が見られました。また、収穫した後デイエリアにて他のご利用者様にも見ていただくことで、デイサービス全体で夏野菜の成長を実感していただけたのではないかと感じました。
夏野菜を収穫し食すための料理にも、たくさんのご利用者様に参加していただけました。一つの料理についてでもそれぞれの家庭で少しずつ調理方法や工夫する点に違いがあり、ご利用者様同士で声を掛け合っている姿が見られました。料理をする中では、若い頃から料理が好きだったといった男性ご利用者様もいらっしゃり、積極的に参加していただけました。料理していただいた野菜は昼食時に提供させていただいたのですが、皆さん「美味しいと」召し上がっていただけました。また、中にはおかわりをしていただけるほどの方もいらっしゃいました。
今回、夏野菜の成長を見守ることから料理、食すまでの過程でたくさんのご利用者様に協力していただけました。その中で固定化されてしまっていたご利用者様がいらっしゃったため、様々なご利用者様に関わっていただけるよう次回からは配慮していけたらと思いました。