今日は施設でお参りの日ですね。手を合わせるこの時間は、ただの「行事」ではなく、体と心の健康にとても良い、大切な時間です。
まず、お参りのときには、背筋を伸ばして座る・立つことが多くなります。普段無意識に丸くなりがちな背中をすっと伸ばして座ることで、呼吸が深くなり、胸やお腹の筋肉もしっかり働きます。

また、声を出してお経の言葉を唱えることは、喉や口まわりの筋肉のトレーニングにもなります。これらの筋肉は、飲み込み(嚥下)や発声、表情の動きにも関係しており、元気に保つことはとても大切です。
手を合わせる、合掌する動作も、肩や腕の動きにつながります。ゆっくり丁寧に手を合わせるだけでも、関節をやさしく動かす運動になりますよ。
さらに、お参りは「心を落ち着ける時間」でもあります。静かな時間に、自分と向き合うことは、ストレスを減らし、気持ちを整える効果があります。精神的な安定は、日々の意欲や活動の増加にもつながります。
お参りの日は、ただ座って手を合わせるだけではなく、姿勢・声・呼吸・動き・心のすべてに働きかける、全身を整える運動になるのです。
小さなことのように見えても、コツコツと続けることが、健康への第一歩。日々のお参りの時間を、ぜひ体と心のリセットタイムとして過ごしてみて下さい。
