令和5年1月5日
課題の一つ目は『賃金アップが経済の潤滑油』との国の方針について「国民受け」する方針であり、決して悪い事ではありません。物価高騰以上に賃金を上げていけば経済は回っていく事は間違いありません。しかしながら、そんなに簡単に事が運ぶとは思えません。その理由は色々あると思います。大した知識があるわけではありませんが、私なりにその理由を列挙します。
先ずは大企業であれば、余剰金を賃金に転嫁すれば良いのですが、中小企業や零細企業の中には「今の賃金を維持するのが精一杯だ。」との意見や、商売をされている方や飲食業を営まれている方の中には「コロナ禍で景気が悪いのに従業員の賃金を上げると言う事など絶対に無理だ。」と意見が多く出てくるのではないかと思います。つまり国の考え方と一般常識にかなりのずれがある様に思います。当法人が経営している福祉施設においては、確かに国が補正を組んだ予算の中から岐阜県に於いては第一弾で『食料品費の補填を』第二弾で『光熱水費の補填』での補助金を頂ける事が決まっています。この点については岐阜県の老人福祉施設協議会、老人保健施設協議会、グループホーム協議会が岐阜県に対して陳情をした成果として形になりました。
しかしながら『賃金』については何の手立てもされていないのです。そんな中で賃金を上げていく事は難しいです。確かに介護保険施設においては『介護報酬』の3年に一度の改正ですので、賃金アップをする為の改正がされたとしてもあと1年3か月待たなければいけない。(最も基本単価が上がると言う確証も無いのですが)今賃金アップをするのであれば『特別給付金』の様なものを政府で大英断をして頂くしかない。と言うのもデイサービスにおいても特養に於いても30%以上の事業所が赤字なのだから、今の状態で賃金を上げる等と言う事をすれば事業所の経営自体が出来なくなると言う事をリピーターの皆さんにもご理解を願いたいと思います。
課題の二つ目は『リモート等の機器を活用しての業務の変容をする』と言う事です。確かに「リモートの活用は移動を伴わずに効率的だ。」との考え方を否定するものではありません。私自身もリモート会議によって時間を有効に使う手段については学ぶことが出来ました。しかしながら『介護』は『人の手』が無ければ出来ません。しかも、コミュニケーションを駆使しながらのケアが必要です。確かにロボット・ICTの開発によって業務の省力化は進んでいます。しかしながら介護職員や看護職員がリモートによる仕事をする事は不可能です。私はよく「介護をロボットがすると言うのであれば、鉄腕アトムの様なものができなければ無理」等と昭和おじさんの私は思っています。つまり、機械の操作は出来たとしても、感情移入までは出来ないと思っています。もしかしたら未来においては出来る様な時代がくるかも知れませんが、今の状況では無理です。
二つの課題ともに現実を現場を理解した施策をして頂きたいと思うのですが、リピーターの皆さんは本日の私の話をどの様に思われますか。