「一度も介護のお世話になっていないのに、毎月毎月介護保険料を支払うのは納得がいかない。」等と言われる方が時にはおみえです。私はそんな方には「利用しなくていいのならは幸せな事ではないですか。」と答えるようにしています。そもそも『保険』と言うのは「いざという時の為に活用するもの」なので「活用する必用が無いのは結構な話だと思います。」と答えるようにしています。高齢になればなるほど『認知症』になられる方は増えて行きます。家族の方の中で認知症になられた方が出ると家庭生活は一変します。過去にこんな事がありました。町内の方が施設に遊びに来て(と言うより、施設を見にみえたのだと思うのですが)私にこう言われました。「私はお袋に色々と迷惑を掛けてきたので退職を本来より一年早くして認知症になったお袋の面倒をみる事にしたんや。どうしても世話をするのが難しくなったらまた頼みにくるは。」と言う事を言われて1週間もしない内にその方が玄関にみえて私の顔を確認されたのでしょう、私の方に脱兎の如く走って来られて「施設長私が介護するのは無理だから何とかしてくれ。」と言われたので「どんな風ですか」と聞くと「お袋が夜中になると家を出て行こうとして、外を探す事が毎晩だったので夜中にお袋の隣に寝て私の手首とお袋の手首を紐で結んでお袋が起きようとすると私の手が引っ張られるので目が覚めてお袋を寝させる様にしていたら私は殆ど眠る事が出来なくてお袋は昼間寝ているけど私はそんなわけにはいかず最近は殆ど寝れなくて何ともならない。だから今すぐ施設に入れてくれ。」と血相を変えて言われました。私は「極端な事をされたな。でも、大切なお母さまの為にそこまでされたのは立派だけど現実は難しいな。」と思い取り敢えず緊急ショートの形で受けてその後入居して頂きました。その時の私との約束は「2週間は施設に任せて下さい。その後は状況に応じて面会が出来る様にしますから。」と話をしました。そして、施設においては当初は帰宅願望も強く所謂『徘徊』をされていましたが、基本的には昼間はしっかり起きて色んな事をして頂き、夜はしっかり寝て頂くリズムを作ると次第に落ち着かれ息子さんとの面会も落ち着いて出来る様になり、息子さんも安心されました。私は家族に対しては「家族を歯車に例えると家族一人ひとりの歯が一つ欠けるとバランスが崩れます。だからバランスを出来るだけ崩さない生活を確保しなければいけないのです。家族のバランスを確保する補填の役割りを介護施設はしているのです。」と話をします。そうすると大抵の方は「施設の職員は本当に一生懸命にされていますが私はあのようには出来ません。」と言われたりする事に対しては「職員は早出、遅出、夜勤、日勤があり基本的には月に9日の公休があり必要に応じて有休もあります。しかしながら自宅での介護には休みがないし、玄関などが開いたりすると気が気でないですよね。」とも話をします。認知症の方が『徘徊』『暴言』時には『暴力』等の行為には必ず理由があります。リピーターの皆さん本日は『認知症』の私見を述べましたが時にはこの様な事も時としては書いていきますのでよろしくお願いします。
理事長コラム