何を無駄と言うのか
令和7年1月12日
12月に入り、年賀状の取りやめのハガキを多く頂いたり、今年の年賀状の末尾に「近年の社会情勢を鑑み、年賀状でのご挨拶を本年で最後にさせて頂く事といたします」との文面の年賀状が多くありました。そこで私の考えを述べさせて頂きます。当法人では、年賀状の代わりに1月1日付けの広報誌を作成して、盛りたくさんの情報を掲載しています。また、法人としての取引がある業者さんの中には、年賀状も頂いた上で年始の挨拶におみえになる丁寧なところもありますから、考え方は様々だと思います。
そんな中で、年に1回年賀状でお元気だとのお便りを頂くのは大切な事だと思います。また、1枚1枚丁寧に筆書きの年賀状を頂いたり、家族の写真付きの年賀状を見ると、ほのぼのとした気分になるのは私だけでしょうか。日本の風物詩の一つだっただけに、オリジナルな年賀状は続けて頂きたいものだと思っています。無駄を省く事は決して悪い事ではありませんが、変化のある時を刻む事は大切な事だと思います。そういう意味では年賀状の風習が始まったルーツを知る事も大切だと思います。
【年賀状のルーツは平安時代と言われていますが、現在のようなはがきスタイルになったのは、1873年(明治6年)に登場した官製はがきがきっかけです。(年賀状を出す意義についても述べられています)①1年の感謝を伝える・・・お世話になった方に、1年の感謝の気持ちを伝えるのに年賀状を出す人が多い。②普段会わない人と連絡が取れる・・・年を重ねると、近くにいても旧友や恩師に会う機会が減ってきたりします。しかし、1年に1回のやり取りがあれば、会えなくても繋がっている感じがします。③関係が深められる・・・友人だけでなく、親族や仕事関係の人に出す事で、お互いの信頼関係を高める事が出来る。】
ルーツを理解してつくづく思う事は、はがきではなくスマホのラインで事足りている事が一番大きいのではないでしょうか。でも、ラインではオリジナルな作品は多分無理だし、日本人的『情緒』とか『わびさび』とは程遠いものになってしまうと思います。こんな事を言う私はやっぱり『昭和おじさん』なんでしょうね。でもでも昭和おじさんで何が悪いんですか。『古きよきもの』は一杯ありますろ。