最低賃金を1500円にまでアップするとの問題に物申す
令和6年12月4日
岐阜県の最低賃金が10月から1001円になった時に「いきなりの50円アップは対応に苦慮するが何とかしなければ。」と思ったものですが、10月15日から行われた衆議院総選挙では与党も野党も『最低賃金1500円』と打ち出しているのにはかなりの違和感です。
と言うのも介護報酬改定は3年毎であり、今年4月に改訂されたばかりなので、介護報酬を物価スライドに合わせる形にして頂かない事には介護事業と一般企業との報酬の差は開くばかりだと思います。と言う事は高品質な人材を確保するのが益々難しくなると言う事で介護事業を経営している私としては「全く先を見通せない」と言う事になります。
私は常日頃『入居者さん・利用者さんファースト』と言っているのですが、それとは真逆な対応をしている施設が多く存在することに唖然としてしまいます。具体的に言うと今年4月の介護報酬に合わせて居住費の標準単価が1日当たり60円上がったにも関わらず、食費については0回答だったのです。私はその結果を知った瞬間に怒りの様なものを感じました。
だってそうでしょ。食料品は軒並み値上がりしているのだから。私はその情報を知った時に直ぐに全国老施協事務局に食費の基準単価が上がらなかった理由を確認しました。その時の解答は「厚生労働省の調査では食費に関わる支出に変化が見られないのです。」との事だったので「その答えでは理解不能だ。」と思った次第です。
そして段々分かってきたのは多くの施設が入居者さんにとって不合理な事をしていると言う事実でした。具体的に言うならば、魚の切り身を小さくしたり、おやつを廃止したり、行事食を廃止したりして食費を抑えていると言う事実でした。この様な事を実施していけば我慢を強いるだけの生活になってしまい、拘りのない施設ばかりになってしまいます。高品質で楽しい施設として『今日一日楽しかったよ』を標榜していく為にこれからも頑張っていきますのでリピーターの皆さん、これからもご支援ご理解を宜しくお願い致します。