大見出しで「2050年 県内51万人減」小見出しに「推計人口 146万人、全市町村減」尚且つ「5人に2人高齢者」とありました。詳細の中で「岐阜県の総人口は20年の197万8742人から50年には51万350人減り、146万8392人になる。人口減少率は25.8%で全国平均の17.0%を上回った。
との記事に予想はしていたものの現実的な数字を突き付けられると「う~ん。」と考えさせられるものがあります。但し、この数字はあくまで新しい手立てをしなかった時の数字だと思うので大胆な発想をして魅力ある岐阜県にしていく事によって数字を変えることが出来るのではないかと考えています。
私が思うに岐阜県は日本の中心にあり、東海道新幹線があり、東海道本線や名神高速道路が走っていて、東京に出るにしても、大阪に出るにしても、ましてや名古屋に出るにしても地の利は大変便利な所です。かつての戦国時代には『美濃を制する者は天下を制す』と言われたのは勿論地の利が良くて広大な平野があったからだと考えています。
次に「県内市町村の将来推計人口」を見て私は唖然となりました。と言うのは岐阜県42市町村のなかで人口減の割合が顕著なのは1番が白川町で、2番目が七宗町で、3番目が東白川村で4番目に関ケ原町が入ってくるのです。そこで関ケ原町の人口推移に目を移すと、2020年が6610人、2030年が5334人、2040年が4133人、2050年にはなんと3105人にまで減るとの事です。現在6000人強の人口しかいない中で10年に1000人以上の現象は厳しいものがあります。
東京等に出張した時に良く聞かれるのは「どちらから来られましたか」に対して「岐阜の関ヶ原から来ました。」と答えると多くの方が「関ケ原市からですか」と返されます。私は「関ケ原は市では無くて町ですよ。」と心の中で呟いています。何故多くの方が『関ケ原市』と言われるかと言えば『大垣市』をご存じなくても『関ケ原』の地名はご存じだからだと思います。私は『消滅』する事には違和感があります。人口減には少子高齢化によるものですが戦後のベビーブームからの日本の勢いの再来は望めないにしても、関ケ原が消滅しないために魅力ある活力のある町作りの為に何をすべきなのかを自分なりに考えていかなければと思っています。
私は今須で生まれ今も住んでいるので今須の魅力作りに少なくとも貢献したいと考えています。今須には『今須杉』と言う木目の細かい素晴らしいものがあります。そして、分水嶺がある冷たくて綺麗な水に恵まれた所で育った『今須米』があります。どちらも自信を持ってブランド化出来ると考えています。「産業が無い」では無く「産業化する」努力を今いる人達で築き上げ、若者が魅力を持ってくれるように私も含めて汗をかく事から始めていきたい。「空き家が多い」と言うのを「空き家に若者が来てくれる」と言う考えが必要なのだと思います。現に、25年前に今須の地で特別養護老人ホーム及びデイサービスセンターの事業を開始させて頂いた事により、敷地内に1Kのアパートが出来、地域の空き家に4人の職員がシェア出来る様にしました。働く所が安定してあれば人は集うのだと思っています。仲間を募り関ケ原町が未来永劫消滅しない様にしていきたいです。リピーターの皆さんも良いアイデアがあれば教えて下さい。