面白い記事を見つけました
令和4年1月11日
コミュニケーション総合研究所長であり、一般社団法人聴き方協会代表理事の松崎良紀の著書『聞き方の一流、二流、三流』(明日香出版社)の中に「三流は、相手の名前を呼ばず、二流は、名前が覚えられず、一流は、どうする?」と言う見出しがあり、「人の名前を覚えるのが苦手と言う人は、少なくないようです。パーティや交流会などで沢山の人と会うと、確かに一人一人の名前を覚えるのは大変です。一流は、パーティや交流会など、初対面のときは、特に相手の名前を何度も呼び掛けることで名前を覚えます。」と書いてあったのには私も大いに納得がいきました。
と言うのは大学を卒業して小学4年生の担任をさせて頂いた時に(児童は35人でした。)とにかく一人一人の子どもと如何に接点を持つかと考えて初日の日に32人の子の名前と顔(写真)は一致したのですが3人の子の名前が一致しなくて翌日にはその3人の子に集中的に接点を持って全員の名前を覚えたのを覚えています。また全国老人福祉施設協議会の役員になった平成18年にも役員さんの名前を覚えるのにもそれぞれの役員さんとの接点をとったのを覚えています。だから、その年は1年で700人の方と名刺交換をしました。著書の中に『人間は他人の名前などいっこうに気にとめないが、自分の名前になると大いに関心を持つものだ。自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれることは、まことに気分のいいもので、つまらぬお世辞よりもよほど効果がある。
逆に、相手の名を忘れたり、間違えたりすると、厄介なことが起こる。名前は、当人にとって、もっともこころよい、もっとも大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。』『人たらしの天才と言われた元総理大臣の田中角栄は、息子の田中京によると「料亭に行くと下足番のおじさんの名前まで覚えていたというくらい、人の名前を大事にしていた。地元に帰ると、一度しか会った事のないおばあさんの名前を覚えていて声掛けをしていて『角栄は凄い』おうわさになり、熱烈に応援されたとの事です。」「そんな田中角栄でも名前を忘れる事があります。
そんなときにはこんな技を使っていたそうです。「「え~、君の名前はなんて言ったかな?」」「「はい、若山です。」」「「それはわかっている、下の名前だよ」」そうして、「「おお、あの角栄さんが、自分の名字を覚えてくれている。とまたまた評判が上がったとか。」『一流は、相手の名前を何度も呼ぶ事で、自分の記憶に刻みつつ、相手を重要な存在だと言うメッセージも伝えるのです。』『一流は、相手の名前を何度も呼んで心をつかむ。』松崎さんの言われる事は真理であり大切な事だと思います。相手の方の名前を覚えるには『接点こそ大切』です。
私が若い頃は研修会や講演を聞いた後は必ず講師の先生に名刺を持って話に行きました。今は講師の立場になる事が多いので名刺を持って挨拶に来てくださる方を大切にしています。『ご縁を大切に』と言う事はよく言われますが、名前を呼び合う事によってより密度のある人間関係が出来る事を改めて理解しました。リピーターの皆さんも留意して頂けたらと思いましたので参考にして下さい。