テレワークのシステムも良いのでしょうが
今年7月、8月に東京を中心にオリンピックが開催され、その時期はホテルの予約も難しいようなので、全国老施協の役員会や研修会に対する配慮をしなければいけないようなのですが、その時期には会社への通勤に対しても配慮しなければいけない状況があると言う事で『テレワーク』の対応をしなければいけないし、これが正しく『働き方改革』とテレビで声高らかに言ってます。
確かに『在宅勤務』で仕事が出来れば、通勤時間が削減され、家族や個人的活動に時間を有効に活用出来るし、また、『モバイバルワーク』と言って営業などで頻繁に外出する職種の場合に会社に戻らずの直帰するシステムや 『サテライトオフィス勤務』と言う方法でオフィス内にテレワーク専用の作業スペースを設ける事によって勤務時間を削減したりと、色々な工夫がなされるようになってきています。
勿論私はそのようなシステムを否定するつもりは全くありませんし、会議にしても可能な限りテレビ電話を活用して移動の時間を節約したり、いつでも会議が出来る利便性を有効利用することも大切だと思います。
しかしながら、当法人がしている介護事業は在宅にしろ施設にしろ要介護者のところに行かなければ出来ない仕事です。働き方改革で業務の効率化を求められているのはわかるのですがなかなか出来ないのが現実です。介護報酬で加算を取得するにはとにかく記録を書かなければならないし、継続的なケアをしていく為にも記録は必要です。ましてや、ケアの充実を図るのに『寄り添いケア』が大切なのだから介護の現場では『テレワーク』など程遠い存在と言えます。
関ヶ原には今のところ雪が降っていないのでありがたいのですが、たくさんの雪が降り交通渋滞やゆっくりとしか走れないときでも、早出の7時出勤の職員が遅刻をすれば朝食の対応ができません。ましてや厨房の職員は5時には出勤をして朝食の準備をしてもらわなければいけない。そうでなければ入居者の方々にご迷惑を掛ける事になる。どんな仕事も楽をしてお金が貰えるものは無いとは思いますが365日24時間体制の勤務をこなしている、介護に関わる方々に対して納得の行く評価をして貰えるように、業界全体で一丸となって取り組まなければいけないと思います。
意味じくも本日地元にあるサンビレッジ専門学校の校長先生と太田常務(余談ですが、私の前の支部長さんで約15年ぶりにお会いしましたが全くおかわりない姿に正直驚きました。)が本部施設に来て下さった時に私は「看護学はあるのに未だ介護学は確立されていないから軽く思われるので、私の目が黒い内に完成させて欲しい。」と熱く語ると小林校長先生も「介護学の教科書と言いながら殆どが看護師が中心になって執筆していて、医療的な視点からの内容だ。介護は生活的な視点に基づいて書かれるべきだ。」と小林校長も熱く語られたので、全く嬉しくなり、その後も色々な視点からお話をさせて頂きました。今までにも何度か岐阜県での会議でお会いしてましたが、このような話は正直始めてだったのでめっちゃ嬉しかったです。
介護の仕事について社会的評価を上げていき、誰もが羨む職業にしていくのが私のライフワークの一つであると確信しましたのでリピーターの皆さん今まで以上のご支援を宜しくお願い致します。