介護業界の人材不足について述べます
令和元年12月11日
午前中は岐阜県老施協正副会長委員長会議があり、お腹の張りはあいからわずだったのですが何とか会議を終え家までは帰ったのですが施設に再び戻る勇気が無く、昼からは横にならして貰い、本日のネタが頭に浮かばないので、私が日頃温めている『人材』の話をする事にします。
私が全国老施協の役員として東京の本部(当時は日枝神社を降りた所にあったTBRビル)に行かせて貰うようになった平成18年の頃、全国から集まった役員の話題の中心は『職員採用が難しくなった』事でした。私は平成16年4月に新館40床を増床させて貰った時は新規採用についてたいした努力をしなくても採用できたのが、確かに18年頃からは一人の採用も難しく感じていたので「全国的に大変なんだ」と実感して「これは理事長として何らかの手立てをしなければいけない」と思い『事業所内保育所の建設』『職員用アパート建設』『EPAによる介護福祉士候補生の導入』と矢継ぎ早に実行していき、私が岐阜県老施協会長を拝命してからは『中・高年齢者の雇用促進』『障害者雇用の促進』『特別支援学校への積極的なサポート』に力を入れ最近は『外国人雇用への情報提供と組織化』に力を入れてます。
そんな中、今月4日に東京都の役員さんらによる『タウンミーティング』に参加させて貰い、岐阜県とは比較にならない位に厳しい状況(地域によっては介護職員の求人倍率は33倍を超えているとの事です)を知り、これからは今まで以上に採用が厳しくなる事を肌で感じる事が出来ました。人材は如何に確保して長く勤めて貰うかが大切です。「職員が辞めないのは良いのですが、結婚しないので困っています。」等と半ば自慢に聞こえるような事を言う前に今頑張っている職員に感謝すると共に、より一層の処遇向上と質の向上に理事長として鋭意努力していかなければと思っています。
22年前に施設を開設して1年が経過した頃、一生懸命に頑張っている職員が腰を悪くしたと退職していったり、理念ばかりを私が語り現場との解離が大きくあり、入居者さんの前でも退職する話をしている職員がいたり、極端な言い方をすれば白い封筒(退職届)が乱れ飛ぶ状況を思い出すにつけ、今の落ち着いた状況には『有り難い』の一言です。但し、落ち着いた現状が続いている事によって緊急時の対応が出来ていない職員も増えている危機感もあります。だからこそ『そなえあれば憂いなし』の諺の通りに再構築をしていかなければと考えています。緊急対応が日常茶飯事で上手になるのではなく、平時だからこそ、落ち着いての研修を計画して実践していきたい。そういう意味では吉澤統括部長が認知症の指導者研修を受講してきて昨日第1回目の研修をしてくれ、この研修を継続してしてくれるのも頼もしい限りです。人材一つにしても多方面の手立てが必要です。リピーターの皆さんこれからも『介護』『認知症』『看取り』等々にご理解ご支援をよろしくお願いします。