N党にもの申す
『NHKをぶっ壊す』と言って参議院選挙に当選した党首の考え方を聞いていると「大衆向けに受けそうな事を言われているな。」と思いつつ「でもな」と思った事を書く事にします。
私が営んでいる社会福祉法人の介護事業と株式が営んでいる介護事業で『どうして社会福祉法人は非課税なんだ』と時として国会の場でも議論されます。私はそんなとき、『社会福祉法人は地域のニーズに合わせて地域貢献をする使命を持って営んでいるから無税への配慮がなされている。つまり本来であれば公的機関がすべき事を担っている。』と考えています。そして、2000年から介護保険が始まった背景は介護すべき方を国民みんなで支え合うシステムを確立したいとの思いで成立したと考えています。
介護保険が出来た頃は『介護のお世話にならないのにどうして毎月介護保険料を支払わなければいけないんだ。』と言われていた方も多くみえたし、本部施設が出来た頃は『どうして今須に建てるんだ』と言われた方も見えました。しかしながら今は『近くに施設があって良かった。』と多くの方が言って下さるようになりました。自分の安心を支える為に国民みんなで支える考え方をしなければ成り立たないと言う事を少しずつ理解されてきた証だと思っています。
確かに介護保険を払い続けていて全く活用せずに終わる方があったとします。私はそれは一生の全うの仕方がラッキーだった人だと考えるべきだと思っています。だって介護をしなくて、介護保険を使わなくて済んだんだからと。
さて、本題の『N党』の考え方は「NHKを見ていないのに何故放映料を支払うのか」と言われる方がありますが、例えば災害が起きた時にリアルタイムに情報を提供して貰えるのはNHKだと思うし、何と言っても民放では出来ないような取材力を持っているのもNHKが国営放送だからこそできるのだと思うのです。声高らかに自分の主張を言われるのは良いとしても、国会の場で法に違反する事を言われるのは如何なものかと思っています。社会規範にそぐわない事を道理として通すのは、一時的に「おもしろいから」と言うことで支持されたとしても直ぐに飽きられてしまうのではないかと思います。ちなみに私が営んでいる社会福祉法人事業は私が厳しいからと言って止めることは出来ないシステムです。だからこそ覚悟を持って22年前に設立をその当時の岐阜県知事に認可して貰えたのだと思っています。N党がいつまでもN党でいられるのか見守っていきたいと思います。