理事長コラム

本日の岐阜新聞の記事から

令和5年1月15日

『ヤングケアラー認知進まず』の見出しで大きく掲載されていましたので記事の内容を提示しながら私の意見を述べていきたいと思います。先ずは『ヤングケアラー』の説明と状況について書いてありました。【病気の親や幼い兄弟を世話する子どもを指す「ヤングケアラー」という言葉を聞いた.経験がない人が27.2%いることが14日、朝日生命保険の調査で分かった。「聞いたことがあるが意味が分かっていない」は15.9%。認知が進まない状況が浮かび上がった。家族の世話が重荷となっている子の発見や支援の遅れが懸念される。】との事に私は児童養護施設を退職した38歳の時『教育と福祉カウンセラー』と言う肩書で色んな展開をしている時に正しく『ヤングケアラー』の中一の男子と関りを持ちました。

31年も前の事ですから『ヤングケアラー』と言う言葉はなかったのですその子に出会った時には「今の世の中にこんな身勝手な親がいるのか」と怒りを覚えたのを今でも鮮明に覚えています。本日の記事の中にも「負担を自覚していない子もおり、周囲が理解を深め、気付いて声掛けをする事が重要とされる。」と書いてありましたが確かに31年前に出会った子も自分の境遇を嘆く事なく受け入れていたのには驚かされましたし、両親の身勝手さには怒りすら覚えました。そしてその様な境遇の子は友達からも地域からも孤立してしまう傾向が強いと感じました。

そう言う意味では「学校には行けないのに私が無料で行っていた個人指導には喜んで通って来て色んな事を話ししてくれました。勿論中学校とは連携を取っていましたが正直、学校側は及び腰だった様に思いました。新聞によると【厚生労働省は2022年度から3年間を集中取り組み期間と位置づけている。啓発活動に力を入れているが、さらなる周知が求められそうだ。厚労省の調査では、小学6年生の6.5%が「世話をしている家族がいる」と回答。こうした状況の小学生は、遅刻や早退が多く、学校生活や健康に影響があるとも指摘されている。】と書いてありましたが、どうして厚労省が一生懸命に広報しても一般的な話題にならないかと言えば極一般の家庭においては「自分の家には関係ない」と考えている方が殆どだし、ヤングケアラーの問題を抱えている家庭においては「私の家の問題なのだからほっておいて」と言う現状がある為にヤングケアラーの問題を広める事が難しいと言う事だと思います。

そんな中私がリピーターの皆さんに強く訴えたいのは「我が事の様に」捉えて頂きたいのです。何故その様に考えられる様になったかと言えば、私が25年前に特養を始めた頃は『要介護』とか『認知症』と言う問題は少数派であり「殆どの家が私の家には関係ない」との考え方だったのが今は身近な問題になって皆さんが意識されるようになったと思います。家族関係や人間関係が希薄になっている今だからこそ、国民のみんなが家族の在り方を考えていく中でヤングケアラーの問題についても考えていくべきではないかと考えているのは私だけでしょうか。