理事長コラム

ネパール人女性が杉和会の仲間入りをしました

令和2年10月9日

8月19日にベトナム人夫婦がやって来ました。ご主人の方は大学を卒業して飲食業界で通訳の仕事が内定していたのですが、このコロナ禍で内定が取り消され、就職活動をしながらコンビニで週28時間のアルバイトをしている時に、特定技能の介護の資格を取れば5年間は日本で正規に働けると言う事で、一大決心をして特定技能の介護の為の受験勉強を約2か月して見事に一発合格して5年間は日本で正規に働ける事になったのですが、留学ビザから特定技能の介護のビザが下りてくるのに時間がかかり、仲介して頂いた方がようやく正式にビザが下りたと来て頂き、正規職員になる事が出来ました。

そして本日、もう一人ネパール人女性も同じビザを持ってやって来てくれました。ベトナム人男性もネパール人女性も優秀で日本語の2級を引っ提げてやってきました。二人共私が常に言っている『優しさと一生懸命さ』を持っています。ベトナム人夫婦の内の奥さんの方はまだ、二人と同じ資格はないので週28時間のアルバイトでしか働けませんが(実に勿体ない話です。)近い内に取得してくれるものと思っています。制度上の話をすれば、3人共に当施設で3年の実務経験と450時間の研修を受けて、見事日本の国家試験である、『介護福祉士』の資格をクリアしてくれて、ながく日本でいやいや杉和会の職員としてしっかり働いてくれたらと考えています。

特定技能の介護のビザは今年の4月に出来たばかりの制度ですので、恐らく岐阜県の第1号だと思うのですが、この様なご縁を頂けたのも沢山のネットワークを張り巡らしている結果だと考えています。先程、全国老人福祉施設協議会外国人材対策委員会委員長の京都の櫻井君と携帯で話をしたのですが、介護人材の求人の受け皿の一つとして外国人材の採用も積極的にしていかなければいけない状況の中、「採用はしたいがどの様にしていったら良いのかとがわからない法人もあると思うので、情報発信をしっかりしていく必要がある。」と話をしました。

ベトナム人夫婦には頑張って二人で働いて、今須の地で空き家を購入して若干の改修工事をして、素晴らしいファミリーとして根付いて欲しいと話をしました。ネパール人女性は、「畑で野菜を作りたい」との希望を話してくれたので、「今は施設の西奥に砂防ダムを作っているので畑の土はいくらでも貰えると思うので頑張って作れると思いますよ。」と話をすると共に、今須の若者と結婚して文字通り今須に根ついてくれたらと私自身は勝手な夢を抱いてしまいました。その様な夢を抱けるほど綺麗な目をしていました。

インドネシアのEPA介護福祉士候補生に、特定技能の介護のビザを持ったベトナム人夫婦にネパール人女性、中学を卒業して直ぐに就職してくれた男子に、児童養護施設からきてくれた男子、全盲のマッサージ師の職員と色々な職員を確保出来るのは、1Kのアパートを20部屋も敷地内に保有している事は大きい事だと思うのですが、リピーターの皆さん、この展開は本部がある近くにはアパートなるものがないと言う悪条件を逆転の発想で展開したお陰です。それに、起きては困りますが、災害が起きた時にも敷地内の職員は頼りになる存在です。これからも色んなアイデアを出して頑張りますので宜しくお願い致します。