排泄委員会

3月 委員会報告

【排泄環境の整備に関する取り組み】

  • 快適な失禁対処(ソーシャルコンチネンス)

障害があるなかで、成長・発達の過程で獲得した排泄習慣に従い、できる限り自分なりの排泄方法に近づけるか、排泄障害がありながらも社会的に自律した生活が送れるようにするか、が重要になってきます。これを「ソーシャルコンチネンス」と呼びます。

排泄物を汚物よみなす社会的価値観により、人は排泄習慣を獲得する過程で排泄に関する「羞恥心」を抱くようになります。排泄はきわめて個人的で羞恥的な行為であることから、一番に目指すべきことは、残されて能力において、誰からもみられることなく個人的に安心して排泄できる環境をつくることです。

排泄習慣はきわめて個人的な習慣であり、生育環境や時代背景などにより、個人ごとに大きく異なってきます。ソーシャルコンチネンスでは、排泄方法にかかわらず自分で排泄動作ができ、社会生活を送れることが大切です。

  • 具体的な取り組み

新館2階:K様は、尿失禁はみられるものの、排泄動作は自立しており、パッドの交換やズボンなどの上げ下げは自身でできます。また、歩行は歩行器を使用しています。そこで、職員が積極的に介入するのではなく、トイレにパッド(専用の台に置いている)とゴミ箱を用意して対応しています。職員はパッドの補充とゴミ袋の回収と交換のみです。

 

来月の重点取り組み事項

【令和2年度の目標】

  • 自立を支援する排泄ケア
  • 生活意欲・生活実感をもつためのケア

【排便に関する取り組み】(4月~6月)

  • 服用している下剤やケアについて
  • 食物繊維の摂取