(今月の取り組み)
【北欧式トランスファーの基本的な考え方】
①持ち上げない
②利用者の積極的な参加
③自然な動き
④摩擦
⑤傾斜
⑥てこの原理
⑦太極拳のようにしなやかに
①人を絶対に持ち上げない
現在日本の介護現場で利用されているさまざまな移動・移乗介助テクニックでは、いかに負担少なく人を人力で持ち上げるかを考えますが、北欧式トランスファーでは、人を人力で持ち上げずに、いかに負担を少なくして人を移動・移乗させるかを考えます。ここがまず大きな違いです。
なぜ持ち上げてはいけないのかというと、人間が立位で重いものを持ち上げること、特に前傾姿勢で重いものを持ち上げることは、身体に負担がかかり、腰痛などの健康障害を引き起こす原因になるからです。
北欧式トランスファーでは、持ち上げるという垂直方向の動きを水平方向の動きに換えることを考えます。つまり、人を動かすときに、できる限り押す・引く・回転させるといった動作を利用することになります。
引用:小島ブンゴード孝子著 北欧に学ぶやさしい介護——腰痛を起こさないための介助テクニック—— 株式会社ワールドプランニング P11
(来月の取り組み)
北欧式トランスファーの基本的な考え方の理解を深める