少し自慢をさせて下さい
児童福祉しか知らなかった40歳の私は、自分なりの施設を計画するのなら当然のことながら児童福祉施設しか考えられなかったので児童福祉である情緒障碍児短期施設の計画をして当時の岐阜県児童家庭課に計画を持ち込んだのですが、当時の岐阜県の考え方は高齢者福祉施設の計画以外に予算を捻出する考えが無い状況でした。
その計画を諦めてから、諸先輩方に相談していく中で「若山君の福祉に対する真っ直ぐな考え方を高齢者福祉施設で実現してはどうか」との助言を頂いてから紆余曲折はありましたが計画が俎上に乗ってからは私の思いを形にすることを図面に落として貰える様に設計管理をお願いした方に熱く語ったのを、つい昨日の事の様に思い出しています。
その中で特に拘ったのは
①嫌な匂いの無い施設でありたい、と言う事で可能な限りトップライトを設置して貰う。
②入居者さんが一堂に揃っての企画が持てる。と言う事で地域交流スペースを出来るだけ余裕のあるスペースにして貰う。
③施設の中心に祈りのエリアを作る。と言う事で、デイサービスの静養室に1軒半のスペースに三方開きの仏壇を設置して、しかも仏壇の中に天井と両サイドにステンドグラスをはめ込み、ステンドグラスが浮き出る様に蛍光灯の光が差し込む様に特注で依頼しました。(※依頼先は滋賀県長浜市の内藤仏壇店)
そして、建築が始まってからも毎日の様に設計士と現場監督を伴い現場を確認する中で、浴室の蛇口の位置を職員がしゃがまなくても良い高さに変更して貰う事もさせて貰いました。
また、居室のネームプレートも殺風景なものではなくて木の温かみのあるものを自ら絵にして提示して特製のものを作って貰いました。
また、事業を展開していく中でも提案して変更して貰ったものがあります。例えば、その当時の包布は清潔感があると言う事で『白』と言うのが定番だったのを「部屋が殺風景になる」と言う事でカラーの模様入りの物を作って貰いました。
また、以前にもコラムで書いたと思うのですが、亡くなった後にお風呂に入って頂くホーローの浴槽にタイヤを付けて貰い、職員の作業が楽に、しかも綺麗になるものにしました。
この様な発想を提案して業者さんの理解もして頂いての展開は入居者さんにも快適で尚且つ職員にとっても楽になる発想を提案してきました。
なお、ネームプレートにしても包布にしてもその後は新しい業者のパンフレットに掲載されていることから他の事業所でも活用して貰っていることは私にとっても嬉しい限りです。本日は自慢話のようなコラムになってしまいましたが『現場主義』の真骨頂と理解して貰えると嬉しいです。