昨日コラムで書いた『正面衝突』の詳細を書きます。
児童養護施設の指導員をしている頃の事ですので、かれこれ40年程前の事ですが、今でもかつて勤務していた施設では『ふれあい広場』が11月23日と決めて実施されていて、その当時『カニのプレゼントコーナー』と言う企画があり、高校生3人を乗せて長良川の河口付近の砂地の所に、いくらでもカニが獲れると言う事で向かっている時の事です。事故を起こした対向車が、事故直前に左側のガードレールにぶつかりそうになっていたのを、助手席の高校生と共に「危ないなー」とのんびり構えていたら、突然右に急ハンドルを切って、私が運転している車に正面衝突したのです。その当時の事なので、私も助手席の高校生もシートベルトなど装着していなくて、私はぶつかった瞬間はハンドルをきつく握っていて、ハンドルが曲がる程でした。しかしながら、助手席の高校生は捕まるものがなくて、精一杯の結果フロントガラスにかすかに当たったのだと思うのですが、目と瞼の間を切ってしまったのです。
事故の瞬間はコマ送りの様に私の目に焼き付き「大変な事になってしまった」と言う事で、身動きできなかったのを今でも覚えています。私がいつまでも動かないでいたので、助手席の高校生が「先生大丈夫」と気丈に声を掛けてくれたので「助手席の子が声を掛けてくれたので」と少し安心して助手席の子を見ると、顔中ちまみれの状態だったので驚きながらも、取り合えず私の持っていたハンカチを渡して傷の状態を見て「目は大丈夫か」と聞くと「大丈夫」とこれまた気丈に答えてくれました。40年前と言う事で携帯などと言う便利なものは無かったので、必死に堤防を下りて民家に飛び込み、電話をお借りして、救急車を呼んでから警察にも連絡をして、施設の上司にも連絡をして、上司には救急で運んで下さる事になって大垣市民病院に駆けつけて貰う事にして、私は警察が来てからの事故対応をすることにしました。
お互いの車の前輪は全部がパンク状態で、ゴムの焼けた匂いがすさまじかったのを覚えています。警察の事情聴取を終えて、大垣市民病院での処置を終えて、上司が現場に迎えにきてくれ(その間にレッカー車で車を運んで貰いました。)ケガをした高校生の顔を見て「目には異常がない」と確認した時には「大難を小難にして貰えた」と思うと「感謝」しかない気持ちになりました。私自身は、翌朝新聞を見ようとするとまともに見る事が出来なかったので、しばらくの間針治療に通って通常になりました。
40年前の事ですがあまりにインパクトが強い出来事だったので、今もしっかり記憶している事を書かせて頂きました。