老猫リッドが午前0時15分に息を引き取りました。
一昨日のコラムに久々に登場したリッドが昨夜、午前0時15分に静かに息を引き取ったと、こよなくリッドを可愛がっていた私の奥さんであるかをりさんから聞きました。不思議なのは私は21時には眠りにつき目が覚めたのが23時45分で、何と無くリッドが気になったので1階に降りて行くと奥さんがリッドに寄り添って横になっていたのです。私がリッドに声を掛けると健気にも尻尾を挙げて答えてくれました。元気な時のリッドだったら「手を抜くな」と思うところなのですが、息も浅い状態のリッドには『健気にも』との言葉しか見当たりません。
いつものように4時に起きてリッドを探すといつも気持ち良さそうに寝ていたソファーの上のリッド専用のベットに毛布にくるまれていました。まるで「眠るように」と言う表現がピッタリでやすらかな顔でした。今から考えると「もっと早くから仲良くなっておけば良かった。私のベットに来るようになったのは最近だし。・・・」しかしながら一言で言い尽くせない感情が湧いてきました。
昨日の朝は私の頭の所に来てから私の布団を縦断して私の足がある所の布団の上で寝ているのを私の足で上げ下げをして遊んでいたのに。最後の夜でめっちゃえらい思いをしていただろうにトイレの場所まで必死に歩いて行ったし、最後にたくさん嘔吐した時も寝ている所ではなくて掃除しやすい板間にまでよたよたと行く律儀さ。今から考えると本当に可愛くて頭の良い猫だったと思いました。
毛が長くて10キロの体重があった時はお腹が床につきながら威風堂々と歩いていて、宅急便の方が玄関先に立たれたりした時に凛々しく座っていたりすると「大きいですね。一瞬虎かと思いました。」等と言われているのを自慢げに聞いていたのに最後は4、5キロの体重になってしまい、先程もリッド専用のベットのまま、「申し訳ないけど」と言いながら温度が低い仏間まで運んだのですが余りにも軽いのに驚いてしまいました。(ひょっとすると2月になってから殆ど食べていなかったので4キロも無かったかも知れません。)
いつもお世話になっていた動物病院の先生に埋葬等の相談を奥さんであるかをりさんが朝一でしてきて、羽島の専門業者さんを紹介して頂き明日私の都合に合わせて18時から我が家の玄関先で埋葬をしていただく事になりました。私もこの5月になれば69歳です。と言う事はこれからは色んな方に支えて貰った生活になることを自覚しました。
最後にリッドは私が調子が出ない分を背負って逝ったのかと思うと申し訳ない気持ちです。11月23日には21歳で猫年令の100歳になりまたまたメロンの汁を飲んで貰う事は叶いませんでしたが、やすらかな死に顔にほっとしてます。リピーターの皆さんも天寿を全うしたリッドに手を合わせて頂ければうれしいです。