心落ち着かず「よりどころはやっぱりお経かな」
令和2年9月10日
本日10時30分から新規事業である『盲養護老人ホーム 優・悠・邑 梅谷(仮称)』の入札が執行されるのですが、朝7時から家で朝食を頂いていても心落ち着かず、朝食後にスーツに着替え施設に行き、入札が行われる会場に行くと既に会場の準備は出来ていたのですが、新型コロナウイルス感染症対策の為の『ソーシャルディスタンス』と言う事と、設計監理をお願いしているデザインボックスさんの席が出来ていなかったので、会場を作り直してから入札会場の隣の部屋が仏間なので、「やっぱり心落ち着ける為にお経をあげよう」と仏間でローソクと線香を点けようとしたのですが、線香が無い事に気が付き仏壇の引き出しを探しても無いので仕方なく線香無しでお経をあげようとして経台の引き出しを何となく開けると線香の箱があるではありませんか。箱の中の半分くらいの線香が折れていたのですが、何とかお供えする事が出来た時に「苦難はあっても最後には整う」と言う事なのかと訳の分からない事を思ったのは、建通新聞で一般入札の広報を8月11日から18日で掲載させて頂いたにも関わらず1社のみのエントリーしか無くて、「もし、その1社も当法人が提案した価格では話にならない。」と断るような事があるとどの様に対応したら良いのかと考えると、正直夜の睡眠も浅い状態が続いたのは事実です。でも、お経をあげる前にこの様に考える事が出来、尚且つ腹の底からお経をあげたので、不思議と心が落ち着きました。
定刻通り10時30分から入札が開始され1社しかなくても粛々と進行を吉田部長がしてくれて書類の確認も済み、理事長である私から話をさせて貰い、入札箱に札が入り当法人の桐山監事にハサミを入れて頂き確認すると、金額が書かれておらず『辞退』の2文字が書いてある。10パーセント位はそうなるのではないかとは予想していましたが、現実にその文字を突きつけられて本来ならば頭が真っ白になって思考回路がストップしてしまうところですが、お仏壇での線香の件を思い出した私は意外と冷静に現実を受け止める事が出来ました。それは、本部本館施設の入札の時(平成9年8月8日)は、建通新聞に予定価格が示されていなくて、2回に渡る入札の結果でも落札者がなく、その場で緊急理事会を開催し、一番低い価格を書いてくれた業者との話し合いで何とか契約したと言う経験があったのですが、今回の場合は、数字が明記してあったので『辞退』としか書きようがなかったのです。
今回も緊急理事会を開催する事の了解を理事・監事の方に取り、その旨を業者さんに伝え、業者さんには別室に移って頂き、理事・監事の皆さんに「これ以上の金額は出す事が出来ないので、設計をお願いしているデザインボックスさんに設備等の価格の安いもので金額を落とす形で随意契約をしたい。」と理事長として話をして理事・監事の皆さんのご了解を得て、再び業者さんに部屋に入って頂きその旨をお話すると、業者さんの方から「精一杯頑張ります。」と言って頂けたので私は厚かましくも「16日が大安なのでこの日に契約が結べると嬉しいのですが。」と話をさせて貰いました。リピーターの皆さん。沢山の修羅場を踏んできたお陰でこのような対応が出来たと思っていますし、お経さんのお陰だとも思っています。こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。