今年の彼岸花
令和2年9月30日
今年の秋分の日は9月22日で、例年だと『暑さ寒さも彼岸まで』の通りに「今年は彼岸花が咲かないのかな」と思っていると、彼岸の3、4日前からにょきにょきと出てきて、お彼岸の日には彼岸花が田圃の畦道に咲き乱れるのですが、今年は秋分の日には全くと言って良い程に咲いていなくて、26日頃から咲きだしたのですが、『一斉に咲き乱れて』との表現には当てはまらなくて、しかも、花が例年のような綺麗さがないように見ているのは私だけでしょうか。
これはひょっとして、先般のこのコラムで書きましたが、国民の祝日を連休にするために、記念日とは言えない『第何週の月曜日』等としてしまっている為に自然界も混乱してしまっているのかも、と深読みをしているのは私だけでしょうか。
明日は『中秋の名月』で多分明日は快晴で綺麗なお月さんを見る事が出来ると思うのですが、考えてみたら明日から10月ですので中秋の名月が9月でないのも不思議な気がします。中秋の名月と言えば私が中学2年の時に(私が高校2年の時に急逝した姉光子)姉光子さんが中秋の名月に手を合わせながら、お月さんが雲に隠れているのを見て「お月さんに人間が着陸などしたから、恥ずかしくて雲に隠れてはる」と言っているのを今でも覚えています。
そんな私ですから、その時の出来事が余程インパクトがあったのか、満月のお月さんを見て手を合わせると『お月さんの中でうさぎさんがお餅つきをしている』と言うのが私の口癖です。本日は午前中に岐阜県庁高齢福祉課と岐阜県福祉会館内にある老施協事務局で現実的な話を、午後2時からの全国老施協の新規会員促進パンフレットの検討会でもはっきりとした明確な意見を言ってきた私がお月さんをみると情緒的な感情を抱くのは姉光子さんの50年以上前の記憶が成せる事なのかとしみじみ思っています。
日本人は叙情的で感性豊かで繊細でと勝手な日本人像を抱いているのですが月を見ているよりもスマホの画面を見ていた方が楽しいと言う方が多くなると、私も今一わかったようなわからないような『わびさび』の世界は遥か遠くに行ってまう。明日から10月です。施設の近くにある神社に行き、お酒とお塩を振る舞い手を合わせて心落ち着けて、残り3ヶ月になった1年の集大成を幸せな日々になることを祈り、素敵な10月にしたいと考えています。リピーターの皆さんと共に爽やかな秋を満喫したいと思っています。