施設開設当初(平成10年5月)は岐阜県高齢福祉課から敬老週間イベントの企画についての情報収集があった時の回答は「当施設においては『きょう一日、楽しかったよ』であり、年中入所者、利用者の方々と楽しく過ごしていますので、敬老週間だからといって特別な企画はしておりません」と答えていました。(今から考えると凄く生意気な言い方だったと反省してます。)そんなある年、恒例の夏祭りも盛大に終了して片付けも一段落したある日、幹部職員2人が私の所に来て「敬老週間は特に素敵な1週間になれば、いつも以上の『楽しかったよ』になると思うので、1週間を通したイベントに企画したい。」と言ってきました。私はその時の2人の職員の『わくわく感』が伝わってきたので「入浴は週に2回は確保しなければいけないが」と投げかけると「いつもとは違うお風呂にします。」と言うので「腹案はあるのか」と再び聞くと「バラの花をお風呂に浮かべたり、お酒を入れたり」と即座に答えていて、今考えるに、理事長である私の心理を絶妙に理解したものだったと思います。だって。自分で言うのも何ですが、『私はロマンチストの酒飲みですから。』具体的な企画の中ではバラ風呂はありましたが、流石に酒風呂は無かったですが・・・。それ以降の敬老週間の1週間を通した企画には関西落語の真打の笑福亭伯枝師匠を大阪から来て貰ったり、香川県からクラウンあきおさんと言う大道芸の方に来て貰ったり、滋賀県長浜市に本部がある滋賀信行会の皆さんに来て貰っての般若心経千巻をみんなで唱える『千巻経』をしたり、大垣の老舗寿司屋の『寿司吉』さんの板前さんに目の前で寿司を握って貰うパフォーマンスをして貰ったり松茸つくしのバイキングをしたり、お風呂にしてもバラ風呂、薬草風呂、よもぎ風呂、菊風呂と毎年のように色々な工夫をしてわくわく感を職員と入所者、利用者と共有してきました。しかしながら、今年の敬老週間は新型コロナウイルスの関係で『三密』を避けたイベントにしなければいけないので、各フロアでそれぞれが創意工夫をした提案をしなければいけないのですが、今一盛り上がるに欠ける企画が殆どなので、今朝ほど職員に対する連絡ツールであるパソコン上での事務連絡コーナーで施設長として激を伝えると共に私からも企画を提案しました。勿論、飲んべーの私ならではの企画です。具体的には「先般8月24日で当法人のホームページの理事長コラム連続更新2年を達成した(2008年から書いているのですが、最初の内は月に2回程のペースでした。)お祝いに埼玉県の特別養護老人ホーム『ブロン』の常務理事さんから送って頂いた大吟醸酒『十四代』は、インターネットで検索したオークション情報によると1升30,000円の値段が付く代物だそうですが、敬老週間で酒のつまみに冷奴を準備して飲んで頂こうと思っています。お酒は『百薬の長』とも申しますので、頑張って振る舞いたいと考えています。この企画については各フロアの職員のご協力無しには出来ませんので、日時や参加メンバーについては各フロアで計画を立てて頂きたい。」と言うものです。折角の素晴らしいお酒を一人で頂くのは勿体なすぎますので、この企画を思い付きました。私が今の事業をさせて頂けるのは「酒が飲めて、歌が歌えて、話が出来て、ネットワークを大切にしてきたから」と豪語している私ですので、リピーターの皆さんこんな生き方しか出来ない私ですがこれからも末永く宜しくお願いいます。なお、ブロンの常務理事さんは粋なお方なので来年の更新記録のお祝いは『十四代』が2本でその次の年には3本で・・・。いやいや、この独り言は書くべきでないのですが堂々と書くのが私の真骨頂と言う事で・・・。
理事長コラム