令和2年3月14日
神戸北小学校の4年3組の担任をした当時、水谷豊さん主演で小学3年担任の『熱中時代』と言う番組があり、私は4年と3年の違いこそあれ、「あんな先生でいたい。」と真剣に考えていました。その当時の私は「あのようなフットワークの良い親しみのある動きをするには子どもたちに会うまでに何をすべきか」を考えました。
そしてその結論は「子ども達と同じ目線で接する為には始業式の1日で担任をする35名の子ども達の顔と名前を覚えて接する事だ。」と思い、その為には「一人ひとりの子どもとインパクトのある接点を持つ事だ」と考え始業式の日には駆けずり回り、家に帰ってから資料にある写真を見ながら名前を言ってみたのですが、35人中32人の名前を言えたのですが、どうしても3人の名前が言えなくて悔しい思いをした事を今も鮮明に覚えています。
次の日には、その3人は特に接点を持って35人を完璧に覚える事が出来ました。その頃の学校では2時間目が終わると20分の休憩時間がありました。今考えるとあの20分は先生方の『お茶タイム?』あるいは『煙草タイム』だったように思いますが、私は2時間目のチャイムが鳴った瞬間に子どもたちと一緒にグランドに飛び出していて、担任である私がまるで『ガキ大将』のようだったと今になって思っています。1学期も1週間が経過して気になる女の子がいました。
その子は給食を食べるのがいつも遅くて給食の時間が終わり掃除の時間ギリギリに下膳をするのです。そこで、私は給食をグループで食べて順番にグループを回って食べる事にしました。そのようにした3日めに彼女のグループの番になり彼女をさりげなく観察していると、彼女は牛乳の瓶に口を付けるものの全く飲んでいない事に気が付きました。
そこで私は彼女に「先生も小さい頃は牛乳が嫌いで飲めなかったんだけど、先生になってから頑張って飲んでみたら飲めたのでTさんも頑張って飲めるようにしよう。」と声を掛け、ほんの少しずつ本当に時間がかかったのですが、(掃除の時間に食い込んで1時間位)1本の牛乳が飲めたのです。そして、子ども達が下校して職員室で翌日の資料(予習などしたことがない私ですが)を作成していると、Tさんの母親からの電話だったので一瞬ドキッとしながら話を聞くと母親が「うちの子が帰ってきて興奮しながら生まれて初めて1本の牛乳を先生に見て貰って飲めた。と言うので私もあまりに嬉しくて思わず電話しました。」との事で、内心ホッとしながら「あれだけの事で喜んで貰えるのか。」と思うと同時に「これからも、気が付いて出来る事はしっかり実践しよう。」と思ったものでした。私は新しく職員になった者には「先ずは入居者さん利用者の名前を覚える事。
そして、相手の方がして欲しいと思う事を起案を出して実践して下さい。」と言っているのですが、そのように言えるのはあのような体験をしたからだと思っています。リピーターの皆さん、一生懸命に無駄なしです。これからも頑張りますので宜しくお願い致します。