令和3年7月5日
関ヶ原町は7000人弱の人口しかない文字通り過疎の町です。今年の3月末をもって今須小中合併校は廃校になり、関ヶ原町には小学校も中学校も一校だけになってしまいました。私が中学生の時の同級生は34人だったので立派に学校があったのにと愕然としてます。そんな関ヶ原町ではありますが、小さい町だからこそ細やかな行政対応が出来る事もあると思える事がありました。
それは、独居の高齢者で認知症もあり、今後の対応をどうすべきかとの『地域ケア会議』の議題にもあがっていた方の相談が以前にあり、その方が常時在宅酸素をしなければいけないにも関わらず、現在入院されている状態で、酸素の量の指示を出すことが精神科の病院なので出来ないため退院をしなければいけないとの事で、後見人の方と共に関ヶ原町住民課長さんを初め四人の職員が施設にみえて「何とかして欲しい」との事。当施設としては、「酸素の管理について、お医者さんからの指示がないと難しい」と答えていたのですが、精神科の病院の退院後の受け皿になって貰えるかのお願いに、受け皿になっても良いと言われている病院の院長が本日当施設にみえる事になっていたので、本日も後見人さん、住民課長さんと担当者の方がおみえになったのです。一人のケースの為にこれだけの方がフットワークよく来ていただける事に細やかさを覚えたので、このコラムで紹介したわけです。
実は最近書類等の整理をしていて、2015年6月25日発行の『認知症・行方不明者一万人の衝撃』(発行所:株式会社幻冬舎)と言う本に改めて興味を持ったのです。と言うのは最近のニュースで『5年間で1.6倍』と言う記事を見たからです。つまり昨年は16,000人に増えていると言う現実に驚いていたからです。関ヶ原町においても、町の広報のスピーカーを通じて行方不明になった方の放送が入る事がありますが、大抵はどれほどの時間もおかずに、発見した放送が流れます。都会において、そのような放送を媒体としたものがあるのかもわかりませんが、関ヶ原においては、仮に放送が入った時には町民の方は地元の方でない方が歩いていたときには知らせて貰えます。もちろん、大きな町だから細やかな対応をしないと言う事ではないのでしょうが住民同士の理解と言う面では大きな開きがあると考えていますし、一人ひとりの方を大切にするシステムも充実していると思います。
そう言う意味では関ヶ原町は住みやすい町だと思いますが、このコロナ禍で当施設でも認知症カフェが実施出来ていません。早くに終息して健全な対応が出来るようにリピーターの皆さんも一緒に願って頂けると嬉しいのですが。