理事長コラム

米の値上がりで国がどんな手を打つのかと考えていたら

『米を巡る現状』の分析がされているものに5つの課題が明記されていました。

  • 消費の減少・・・一年に一人当たりの消費量が51.1キロ
  • 自転車操業・・・コスト高で稼げない
  • 生産者が減少・・・20年で半減
  • 平均年齢69.2歳・・・後継者がいない米農家が7割
  • 農地も減少・・・年々東京ドーム5.300個分の農地減少

『どうする?日本の農業・・・稼げる仕組みを後押し』

  • 農地を集約・大区画化して効率的に
  • 海外の売り先を開拓
  • いかに生産コストを減らせるか

以上が専門家による分析だとは思うのですが、『米を巡る現状』に示されている5つについてはかなり前から言われている事に対して何らメスが入っていない現状だと思っています。

『米作り・農業』が魅力ある職業であれば若者が担ってくれると思うのですが、そのような対策が行われてきたとしても大した成果が出されていないのだと思います。

一旦は地元今須を離れて『専業農家』で生活されている若者が戻ってきました。

その若者に話を聞くと「都会での生活は給料は良かったけれども生活は楽ではなかった。」と言う事と「せっかく作ったお米が間違いなく売れる根拠があればやりがいを持って頑張れる」との話があったので当法人の米は3施設共に地元で生産した米を現在の市場価格よりも安価で美味しいものを提供して頂いています。

提供して頂いている農家の方は「確実に供給量を見込めるので有難い。」と言って貰っています。

今までは売れない米を買いたたかれてきた歴史があり、だからこそ『青田刈』『減反政策』等と言う愚策がまかり通ってきたのだと思います。

日本の米は『安心・安全で美味しい』と言う事を世界にアピール出来る事を国の政策にしていけば『魅力ある業界』として心ある若者が担ってくれると思います。

農機具は高い割に生産性が無い『自転車操業』では無いものの確立が望まれていると思います。

「米が高くて困る」との意見がある今だからこそ真剣に考え、米や野菜の自給率を上げて行かないと『住みよい日本』の姿は無くなってしまうのではないでしょうか。

だって私が住んでいる『今須米』は本当に美味しいですから。