理事長コラム

社会福祉法人杉和会理事長として

1997年7月17日に社会福祉法人杉和会の認可を当時の岐阜県知事から頂き、28年の月日が流れる中、初代伊藤憲治理事長の逝去に伴い理事長に就任して20年以上の年月が経過しています。

その間に優・悠・邑 新館、優・悠・邑 和合、盲養護老人ホーム優・悠・邑 和(なごみ)の建設と事業運営の責任者として『地域の高齢者福祉に貢献する』と言う大命題の中でブレ無く頑張ってきたつもりです。

勿論、山あり谷ありで今も『物価高』と『人材確保と育成』に苦慮しながらも『入居者さんファースト』『地域ファースト』の中であっても職員がやりがいを持って働ける様な組織である様にと言う理念の基での展開に努めています。

昨年4月の介護報酬改正に伴い『居住費』については標準単価が1日当たり60円上がったにも関わらず、『食費』については『ゼロ解答』だった事に私は「世間一般において諸物価が値上がりしている中でどうしてゼロ解答だったのか」と大いなる疑問を持ったので、全国老施協に対して投げかけたところ「全国事業所の食費の収支に差異が無い。」との回答が返ってきたので「これだけ色んなものが値上がりしている中でどんな努力がなされたのか」と調べて行く中で『行事食を廃止したり』『魚の切り身を小さくしたり』と言う事例が多く出てきた中での収支差無しと言う事が分かりました。

私はその回答を得た時に「事業所として節約は大切だけれども入居者さんに不合理を求めてはいけない。行事食を無しにする事業所ならば楽しい企画も削減しているのではないか」と思うと『本末転倒』の考え方だと思った次第です。

私は社会福祉法人杉和会理事長として『優・悠・邑(すべてにやさしく、いつまでもゆとりある、やすらぎのばしょでありたい)』と『今日一日楽しかったよ』の基本理念を構築できるような舵取りに頑張りたいと考えています。

唐突にこの様な事を思ったのは本日13時30分から当法人の評議員会があり、令和7年度の方向性を決める大切な会議があるからです。