理事長コラム

介護職員の不足解決はなかなか難しいですが・・・。

令和2年10月23日

平成18年度以降、介護福祉士養成校の学生は右肩下がりで、その傾向に歯止めはかかっていない。世界的なコロナ禍で世界中が不景気に見舞われて日本もその例外ではない。全国老人福祉施設協議会も当然のように国への働きかけだけでなく色々な手立てを講じています。私が会長をさせて頂いている岐阜県老人福祉協議会に於いても様々な手立てを講じています。勿論各事業所に於いても色々な手立てを講じられています。

そんな中で本日は、午後から、岐阜県商工労働部労働雇用課と健康福祉部高齢福祉課からのコロナ禍で雇用の維持が困難な業種・企業がある一方で、慢性的に人材不足等の団体とのマッチング支援を岐阜県老施協として参画出来ないかとの説明を聞きにいきました。人材確保は大きな課題であり、今迄にも外国人材の導入であったり、高齢者雇用や障がい者雇用等にも力を入れてきましたが、今回のコロナ禍での人材確保を『補完的な人材確保』ではなく、『恒久的な人材』になる為には、より一層の『職員育成』に力を入れていかなければいけないと考えています。その為に、岐阜県老人福祉協議会としては、単にマッチング支援事業に参画するだけではなくて、今迄以上に研修にも力を入れていかなければと考えています。

また、昨日、全国老人福祉施設協議会から『潜在介護福祉士の復職支援プログラム参加のアンケート』がメールで送られてきましたし、高齢福祉課での打ち合わせ後には地域福祉課に寄って欲しいと言うので、地域福祉課に出向くと、これまた、福祉人材確保に対する相談で、ここでは、「来年度以降の人材確保に向けた話を聞かせて貰い参考にしたい。」とのことだったので、私なりに熱く語らせて頂くと共に岐阜県の色々な部署との情報共有が出来る仕組みを構築出来たらと言うお願いもさせて頂きました。

私の立場は社会福祉法人『杉和会』の理事長であり、岐阜県老人福祉協議会会長としての立場もありますが、介護人材を確保するには、『介護』に対する『負』のイメージを変えていく為に何をしなければいけないのかを真剣に考えて行く中で『社会福祉法人の使命』についても改めて考え、広報活動に力を入れて「福祉・介護の仕事はやりがいのある社会的使命が高いもの」と言う事を声高らかに言っていかなければと、午後からの出来事から改めて思った次第です。勿論その為には介護職の専門性を高めていく努力も不可欠だとも考えています。

私は常日頃「介護の仕事は誰での出来るが、誰もが出来る仕事ではない。介護を志す者にとって大切なのは優しさと一生懸命さだと。そして一生懸命さの中から色々な資格を取得する為に努力したくなるのが必然。経営者は一生懸命に努力する職員のバックアップをする。その関係を築くことこそ大切だ」と思っています。福祉・介護の仕事を人が羨む仕事となる様に微力ながら私も汗をかいていく所存ですので、リピーターの皆さん、ご理解とご協力、ご支援を宜しくお願い致します。