令和2年8月27日
世間一般の求人倍率は本日10時から介護人材懇談会(岐阜介護労働安定センター主催)の説明資料を見るまでもなく、求人と求職の倍率は1倍前後なのに介護に関する倍率は5倍以上で岐阜県での統計資料によると介護人材は毎年千人づつ不足してくると予測を立てています。なおかつ、全国統計予測では今後2040年までの予測で人口はどんどん減っていくのに高齢者(65歳以上)の人口は減らなくて特に75歳以上の人口は減るどころか増える予想を立てています。つまり、労働者人口(15歳~65歳)はどんどん減少して高齢者人口は増えると言うミスマッチが起きてくる。そんな中で、現実には平成18年以降介護福祉養成校の受験者数は右肩下がり。この現状を打破する(せめて改善)手立てを行わなければ『介護難民』と言われる状態を作ってしまうのでは無いかと懸念してます。色々な手立てをしていこうと試みがなされています。例えば『高齢者雇用』『障害者雇用』『潜在介護福祉士の再チャレンジ』『外国人材雇用』とそれぞれに仕組み作りをしていますが、なかなか上手くいってないのが現実です。就労人口が減っていく中で『この仕事に就きたい。』と思う順位が介護は低いのだと思います。かつて女の子は『看護師』『保育士』が上位で男の子の場合『野球選手』が上位だった(今はサッカー選手かな)と思うのですが今だかつて『介護士』が上位に名を連ねる事はなかったと思います。それどころか『汚い』『給料が安い』とのネガティブなイメージが先に立っているように思います。そんな中で当法人は平成10年の本部本館を事業開始した時も平成16年に新館の事業開始した時も何の違和感も無しに新卒者の採用をする事が出来ました。しかしながら、介護福祉士養成校の入学者数が減るのと平行するように、一人の新規採用をするのも厳しくなってきました。そんな中で、事業所内保育所やアパートの建設をしてきたのは少しでも採用につながればとの思いでした。そして、平成20年からはEPAによる外国人介護福祉士候補生の導入によりインドネシアから初年度は4人が来てくれ、現在までに20人を受け入れて今も7人が在籍してます。特筆すべきは初年度に来たシスカさんは来日して3年の実務経験で介護福祉士の国家ライセンスを取り10年か経過した今、ご主人と二人の子どもの4人家族で永住権の権利も確立してます。当法人では早くから理事長である私が『人材を多方面から採用していく。』と『定着に汗を流す』との両サイドからの配慮をしてきました。そして最近の出来事として、コロナ禍で外国人の出入国が出来ない状況の中この3月に大学は卒業したのに、内定取り消しで右往左往している方に門戸を開く事が出来ないかと試みて『特定技能の介護』を取得しN2を持ったベトナム人夫婦がこの18日に本部施設で仲間入りしました。9月にはネパール人もやって来る予定です。リピーターの皆さん。何もしなければ何も動きませんが行動の老施協を常に実践していきますので、これからも宜しくお願いします。