理事長コラム

人間の進化について朝から考えていました

何の脈絡もなく本日のテーマについて朝から何となく考えていた事をコラムに書きます。「何の脈絡もなく」と書きましたがよくよく考えると先般のコラムで『京ことば』について述べていたことが原因かもわかりません。

本題に入ります。猿が胡桃の実を食べる時に石を使っているのをテレビの映像で見たことがあります。人間の進化の原点もここにあるのでは無いかと思います。猿と人間の進化の違いは私が思うに『火を怖がらず逆に活用したこと』と『言葉を上手く活用したこと』だと思っています。勿論、そんな単純な事では無いと思いますが私なりの考察をしてみます。(最も既に考えられていることかも知れませんが)狩猟民族は動物を捕獲するのに便利なものを工夫することから始まったのではないでしょうか。そして多くの狩猟が出来る中から「狩りに行くよりも柵の中で飼育した方が効率が良い」と考えて牧場の様なものが出来た。しかし、柵の中だけでは牧草に限界があるので草原に出て餌を食べさせる必要があり牧場から出て草を食べ終わった牛や馬や羊たちが間違いなく戻って来たかの確認をするのに数字の数え方が無かった時代には柵から出すときに石を1頭出るごとに1個拾い、帰って来た時に石を元の所に捨てる。或いは木に記しをつけて確認する等の方法で確認していたのだと思います。そしてその中から『共通な数』を理解していったのではないでしょうか。だから、目に見えない『0』を見つけるのはかなり後だったのではないでしょうか。石や木の活用をしないで大きな数字を計算する方法は中国の華僑の人たちは手の指を使って十万単位まで計算されたと聞いています。(ちなみに私も10までの数え方は知っています。)日本においても計算するための道具として『算盤』が活用されていました。算盤も『5つ玉』から『4つ玉』と使い勝手の良いものに改良されました。算盤から電卓になり、今ではスマホで便利に計算出来るようになりました。

私は小学生の時に算盤教室に通っていたので3級までは取得しました。だから、ある程度の計算は暗算で出来たのですが、電卓等を利用するようになり、暗算力は低下してしまっていると自覚しています。

つまり、便利になった分退化していることは一杯あります。例えば、電話番号を暗記しなくても良くなったり、車のナビの進化で道を覚えなくなったりと言う事で私自身退化していることを理解しています。また、科学の進化を遂げる最も早い方法は『戦争』だったと言う事ですがその最たるものが『ダイナマイト』だと思います。でも今は『ダイナマイト』を生活に役にたつ利用がなされていますし、ダイナマイトになるニトログリセリンを発見したノーベルはその時に得た資金を基にしてノーベル賞を創設して平和の為に活用しています。進化によって得たものを正しい形で使える様にお互いに見守っていく事も肝要だと思っています。