理事長コラム

リスクマネジメントについて語ります

令和7年5月5日

私は『平生往生』と言う言葉が大好きです。その意味についての私の思いは「常に何に対しても一生懸命に取り組んでいれば色んな方々からの理解が得られる。」と言う事です。ゴールデンウィークまっ只中で施設の入居者さんの家族の方も多く面会に来て下さいます。そんな時にその入居者さんのご様子を少しでも話させて頂くと、面会に来て頂いた方が安心して頂けると思っています。

また、残念ながら施設にご縁を頂いた方が亡くなられた方の元の契約者の方に『供養祭』の企画の案内を差し上げて実際に久しぶりに施設に来て頂いたりした時、また、『お祭り』や『クリスマス会』等のイベントのご案内を契約者の方に差し上げたりすると、「こんな事もしてくれているのか」と思って頂き、実際に施設に来て頂き入居者さんの笑顔を見て安心して頂けているのも事実です。

私は26歳から38歳まで児童養護施設の指導員をさせて頂いている時に、入職したばかりの頃に「施設が地域から全く理解されていない閉鎖的な所だ。」と感じて先ずは地域の方々に来て頂ける様に色んなイベントを実施して、それが上手くいったならば、地域の子どもが施設に遊びに来てくれて、次には地域へ施設の子どもが遊びに行ける様にしたい。」と考え実践しました。

私が先ず取り組んだのは子ども会活動の学校区の責任者になり、父兄の方々と親しくなることから始めて施設での生活について父兄の方にお話をして理解をして頂く事をして、施設と地域の見えない垣根を無くすような展開に努めました。

「何の話をしているのか。タイトルと違うのではないか。」と思われている方も多いと思いますので、ここからタイトルに対するコメントをします。(私の話は井上ひさしさんの作品と同じように結論への導きが遅くて結論はあっと言う間なのですみません。)私は施設の場合は家族の方や地域の方々とのコミュニケーションを常に取る展開がリスクマネジメントにおいての最も大切な事だと考えています。

勿論、職員が一生懸命の中でも『事故』や『トラブル』はゼロにはなりません。勿論ゼロになる様な努力はいつも心掛けています。そんな時にも起こりうる『事故』や『トラブル』に対しては施設長が前面に立ち、時には理事長が前面に立ち、誠意ある対応をして、その間に同じことを繰り返さない為には何をすべきかを職員一丸になって考え、実践していく事だと考えています。

「う~ん、私の真意が職員にも伝わればこのコラムは生きたものになる。」と思っています。

※このコラムを書こうと思った理由は2009年1月6日のコラムで『陰徳』について書いているのを見た事に誘引されたものです。