理事長コラム

いつものネタもと『週刊現代』

令和2年5月18日

プロデゥーサーの石井ふく子さんの『身の丈のしあわせ』のサブタイトル『若い人との付き合い方』でえなりかずきさんの事が最初に書いてありました。【『渡る世間は鬼ばかり』の第1シリーズ(1990年)ではまだ5歳だった彼が今では35歳。驚かされたのは、えなり君が思春期を迎えた時でした。彼の声が突然、それまでと違っていることに私は驚いてしまったのです。「これは大変」と、とても慌ててしまい、えなり君のお母さんに「すぐにお医者さんに診てもらいましょう」と伝えました。するとお母さんが「これは声変わりなんです・・・」となんだか照れ臭そうに答えていらっしゃいました。そうかと安心する一方で、大仰にした自分が恥ずかしくなりました。

しばらくした後、こんな事もありました。収録前、化粧室で誰かがヒゲを剃っていました。えなり君でした。「えーっ!」声変わりと同じく当たり前のことなのに、「あのえなり君がヒゲを剃るようになるとはねえ・・・」びっくりしました。】このエピソードでは、子どもの成長に驚いて『新たな成長』を楽しんでみえるようで役者さんの成長が自分の喜びのような感性の持ち主なのだと思いました。

次は今をときめく坂上忍さんのエピソードです。【今は歯に衣着せぬトークが評判ですが、なぜか私の顔を見ると、ちょっと怖がります。たぶん、忍君が子役のころ、彼の利き手について、私がうるさいぐらいに指導したからでしょうね。忍君は左利き。私生活はそれでいいんですけど、古い時代設定のドラマだと困りました。昔はみんな右手でご飯を食べていましたから。だから「収録中は右手で食べるのよ」と繰り返し言いましたが、それでも左手で食べるので、厳しく叱ったことがありました。

当時の役者さんにとって。左利きは大きなハンデになったからです。今でも忍君は左利きですが、私と一緒に食事をする時には気を遣っていたらしく、一生懸命右手で食べていました。私に言われたことを守っていると訴えているつもりでしょうか。もっとも、私がちょっと横を向くと、左手で食べている。何だか微笑ましいです。】のエピソードには小さい頃の恩師にはどんなに偉くなっても敬意を持って接し、恩師の側はそれを温かく見守ると言うのは学ぶべき事だと思いました。次は『【ここ数年で知り合い、心通じ合った若い役者さんもいます。その一人が宮崎あおいさん。

2年前に『あにいもうと』にでていただいてからのお付き合いです。以前から「心のこもったお芝居をする魅力的な女優さんだなぁ」と思っていました。驚いたのは出演してくれることが決まった後のこと、宮崎さんは大型トラックの運転手という設定の役だったのですが、「収録前に大型免許を取ります。代役は要りません」と言うのです。私が「万が一のことがあったら大変ですから、運転シーンは代役を立てましょう」と提案したのですが、それを固辞されました。こんな女優さん、まずいませんよ。一途に役に取り組む凄い方だと思いました。(中略)コロナ禍で、若者と年配の人々の間に溝が生まれているという報道がありました。なんて悲しいことでしょう。私は93歳になりながら、若い方と仕事ができるのは、プロデューサーという仕事の特権の一つだと思っています。

若い方とうまく付き合うコツは、いくら年が離れていようが、子供扱いしないことでしょうね。私は宮崎さんの仕事に取り組む姿勢に胸を打たれ、たくさんのことを教えてもらいました。自分より若い方からも、学ぶことはたくさんある。そう思って接すれば、自然なお付き合いができるようになりますよ。】石井ふく子さんは93歳にして若い方からも学ぶべきものは学ぶべきとの考え方は素晴らしいし私も「今時の若い奴は困ったものだ。」ではなくて、「常に学ぶ姿勢を大切にする」でのスタンスこそ心掛けなければと改めて教えて頂いた気分です。そうするとどこからともなく、「いつまでお山の大将をしとるの」との言葉がなり響きそうですが私は人間が出来てないので「まだまだ若い者には負けん」と頑張っているのが良いのか悪いのか。リピーターの皆さん私は『不惑』など遥か昔に過ぎたのに・・・。困ったものです。