理事長コラム

「申し訳ない」の意味が分からない

毎日毎日、兵庫県の斎藤知事の問題についての報道でテレビを賑わしていますが、なかなか触れにくい問題なのでコラムの記事にしてこなかったのですが、本日は敢えて書かせて頂きます。

先ず最初に思ったのは私が事業としてさせて頂いている介護事業は社会福祉法人の使命である『地域ニーズに応える事。』です。

株式会社の場合は『株主の総意』です。であれば、政治家さんにとって最大のものはと言えば『民意を大切にすること』だと考えています。

そう言う意味では斎藤知事は『民意に耳を塞いでいる。』としか思えません。

斎藤知事の発言の中に「3年前に選挙で選ばれ、民意に従い4年間自分なりに頑張らせて頂きたい。」と言われています。

でも、民意が離れてしまっている事はどの様に理解されているのか。

尚且つ、自分の命と引き換えにして訴えられた方の事は何も語られていない。

兵庫県議会の議員全員が斎藤知事に対して「ノー」と言われているにも関わらず・・・。

昨日の会見では涙を流される場面もありましたが、私は何に対する涙なのかが最初は分かりませんでした。

というより、私はお人好しなので「斎藤知事も人の子だ」と思ったのですが、話を聞いている内に「3年前から応援してくれた自民党や維新からも見放された。私がどんな悪いことをしたのか」と言わんばかりの様に私には聞こえてきました。

松井元大阪府知事はかつて元部下だった斎藤知事について「優秀で仕事も出来る。パワハラをするような人間ではなかった。」とのコメントをされています。

『稲穂は実れば実るほど頭を垂れる』との格言がありますが、確かに斎藤知事は優秀な方だと思いますし、色んな功績も残されたのだと思います。

但し、その成果は斎藤知事お一人で成しえたのでは決して無いと思います。

知事と言えば昔であれば『殿様』の様な存在です。

しかも選挙で選ばれた唯一無二の方です。尚且つ功績も挙げられている方です。

しかしながら、「何でも許される」と言う事は絶対にないし、自分の考えが絶対だと思っていても周りの方が理解できなければ意味がありません。

そういう意味では周りへの配慮不足であり、コミュニケーション不足だったのだと思います。

裸の王様状態である事を理解して自分を戒めて頂ければと思っています。

最後に秦の始皇帝では無くて漢の始皇帝であって欲しい。でも今からでは無理かな・・・。