西川裕子
「生きがいの創造」飯田史彦氏の講演がありました。
・人をすくうケアには1、フィジカルケア(肉体ケア)2.メンタルケア(癒し・はげまし)3、スピリチュアルケアがあります。うつの人に「頑張って」と上から目線でいうのではなく、「頑張ってるね」と、その人の頑張りを認めてあげることが大事。
スピリチュアルケアとは、生きている事・人生には意味がある事というように考えるられるようにする。人生は思い通りにならないからこそ価値がある。前向きに生きやすい人は、全ての事には理由があると思える人。前向きに生きにくい人は、自分は、たまたま○〇の人生を歩んでいる。たまたま、ここで仕事をしている。人生は偶然・たまたまだと思っている人。
意味と価値に満ちた素晴らしい人生を自分なりに…一寸先は闇ではなく、希望を持って生きていく事が大切と話されていました。
分科会「看取りケア」
○入居者様が、元気になるために、どのような取り組みをしていくか?を考えていく。大きな目標ではなく、具体的で達成できそうな物を目標にしていく事で、入居者様・職員が同じ目標で取り組んでいける。また、達成できたときに一緒になって喜べることで生きる意欲にもつながっていく。意思疎通が不可能な方に関しては、家族・ケアマネ等から聞き取りを行い、目標設定を行っていく。
根拠のあるケア・人としての優しさの、2つが合わさってより良いケアを行うことができる。歩きたい・口から食べたい…等、入居者様にとって必要なケアをしていく事が大事。
○看取りケアは経験が大事。一つ一つのケースに真剣に取り組み、内容を振り返り、次に生かすことでより良いケアを行うことができる。また、医師、訪問看護士、居宅ケアマネなどと共同で、いろいろなケースの事例を検討することで、経験したことのない方の看取りケアの仕方を学べる機会となる。自分からいろんな職種の方に関わっていく事で、相手も関わってくれるようになっていく。またそれぞれの専門職が関わっていく。(例:栄養士⇒その方にとって今どの様な栄養が必要なのかを介護職員に提案していく。看護師⇒主体性を持った看護の提供等)
家族の方に状態を報告する時は出来ていないこと(例:食事が食べられない、覚醒状態が悪いです等)を伝えるだけではなく、良い事も伝えるようにしていく。面会後には「今日はいかかでしたか?」等と面会時の様子を伺い家族の気持ちにもしっかりと寄り添うようにしていき、お互いが納得のいく、看取りケアをおこなっていくようにする。
亡くなったら家族の方と,亡くなられたら縁が切れるのではなく、半年後・1年後に家族にアプローチすることで、家族の方が看取りケアに対しての思いなどを話してくださることがあり勉強することができる。