今回の研修は、介護教育の基礎知識についての研修でした。
教育者に必要な物は、
1、他人を変えるのでは、自分を変える
2、いろんな事に対して根拠を持って話せるようになる
3、思いだけでは新人には伝わらない。どのように伝えれば伝わるのかを考える(話し方・個人的に時間を作る・絵表示など)です。
自分が学んできた介護と、新人職員が学んできた介護では、矛盾があり、古い介護を新人職員に教えてしまう可能性があるため、常に最新の、制度や知識を指導者として、学んでいく必要がある。
介護教育とは、「介護を教え、育む。対話力で、本人の可能性を引き出す。のばす」です。「こうやるといい。」「○○して」は指示になってしまい、新人職員の力にはなりません。新人職員の事を知る=いいところを見つけて行く。この子は、できない。何度も同じ事をゆっても覚えられない等と、レッテルをはるのではなく、嫌な相手・苦手な職員ほど、向き合うことが大切。介護と教育は同じである。入居者に方にどの様にしたら、元気になってもらえるか?どのような声掛けをしたら、トイレに行っていただけるか?等と考え行動するように、新人職員に対しても、指示をするのではなく、本人のやる気がでるように、なぜそうなるのかを根拠をもって説明し、理解する事で、できることが増え、もっとできるようになりたいと意欲に繋がっていく。介護のプロは育成のプロである。
リーダーには、常に問題定義をしていいと思っている。聞いたことにたいして、どのように行動をするか?返事が返ってくるか?自分の意見を尊重してくれる上司か?を試している。
リーダーに必要な物は、対話力(傾聴力・共感力・スピーチ力・表現力・質問力)です。
質問力とは、相手に気づきをもたらすこと。質問を繰り返すことで、考えることが増え、気づくことができる。スピーチ力とは、相手の心を動かすこと。説明力とは、魅力・必要性を伝える。根拠を持って説明する=相手の理解に気づく。等です。
目標は、目的を達成させる物。目的はゴール。目標と目的はちがう。
職員が同じ目的に向かって仕事をしていても、人それぞれとらえ方・考え方は違う。そのためしっかりと根拠を持って説明することで、同じ目的に向かって仕事ができるようになる。
問題解決の方法として。
例:介護事故が多いんですよ。
何で介護事故がおおいの?→技術不足だから。
何で技術不足なの?→勉強していない。教えてもらっていない。
何で勉強していないの?→上司が教えてくれないから。ほったらかしにしているから。
→上司に教えてもらっていないから。
このように、「なぜ?」と問いかけることにより、明確な問題が見つかり、問題が解決できる。アクションをおこすことで、やりがい達成感を味わうことができます。