(今月の取り組み)
【北欧式トランスファーの基本的な考え方】
①持ち上げない
②利用者の積極的な参加
③自然な動き
④摩擦
⑤傾斜
⑥てこの原理
⑦太極拳のようにしなやかに
3・自然な動き
自然な動きとは、日常なにげなく行っている楽な動きをいいます。人は歩くとき、右足を1歩前に出すときは左手を前に振り、左足を前に出すときは右手を前に振っています。身体をひねらず、バランスよく歩くためには、この方法がベストだからです。しかし歩くスピードや姿勢は、若者と高齢者では違いますし、同じ人でも元気なときと体調が悪いときでは違います。このように、自然な動きには、万人に共通する動きもあれば、個人差のある動きもあります。
北欧式トランスファーでは、自然な動きを取りにくくなった人にも、可能な限りその動きを促し、介助者も自然な動きで介助することを考えます。そしてできる限りその人のテンポに合わせて介助することを心がけています。介助者ペースで、また無理な姿勢で動かすことは、双方にとって、非常につらいものです。
引用:小島ブンゴード孝子著 北欧に学ぶやさしい介護——腰痛を起こさないための介助テクニック—— 株式会社ワールドプランニング P13
(来月の取り組み)
北欧式トランスファーの基本的な考え方の理解を深める