○現在の褥瘡、処置など(12/15現在)
本館1階・・・褥瘡なし
本館2階・・・1名
・仙骨部に6.0cm×6.0cmの皮下出血 4.0×4.5cm程の皮膚剥離
洗浄と褥瘡パッド保護を行なっており、改善傾向。
栄養状態も良好
新館1階・・・3名
・状態は変わらず、看護師による1日1回の処置と介護職員による褥瘡パッド交換。
便失禁を解消するため、トイレ誘導の回数も増やす様にしている。
・以前褥瘡があった箇所より少量の出血見られたが、ひどくはならず経過良好。
・数年前に完治していた褥瘡部分より出血が見られていた。臥床時間を設け、清潔保持
心がけることで改善。出血も止まり、傷にもならず経過良好。
新館2階・・・2名
・左右の大転子部と尾骨に傷あり。左大転子部は乾燥しており状態は良好。
右大転子部は表皮が薄く白くなっている。(1.0cm×0.5cm)
尾骨は0.2cm程の傷が2ヶ所点在。尿失禁がある為、清潔保持する必要がある。
洗浄と褥瘡パッド保護おこなっている。
・臀部に掻き傷あり、出血もみられる。尿失禁便失禁とも多く、清潔保持が難しい。
洗浄し、保湿行い乾燥を防ぐ。
大きな褥瘡になってはいないが、離床時間が多いことで臀部に負荷がかかり擦れて傷ができたり、乾燥している事で痒みが強く引っ掻かれて傷になってしまう方が増えている。離床することも大事ではあるが、その方の状態を観察して臥床する時間も設け、ケアにあたる必要がある。乾燥はしっかりとケアをすれば改善できることである為、清潔保持と保湿を入浴後だけでなく毎日こまめに行っていく必要がる。
○褥瘡に関するケア計画書の確認
各フロアでまとめ、副施設長に提出しケア計画を作成して頂きました。
各フロアに計画書配布してあります。
○拘縮について
寒くなり、拘縮の進行が顕著です。ご自分で身体を動かせる方は問題ありませんが、全介助の方は
肘・膝など関節の曲げ伸ばしが困難で介助者が気をつけていなければ拘縮は進む一方です。だからと言って、かたくなってしまっている関節を無理やり動かしても痛みや、骨折など招きかねません。
高齢者は筋肉が少ない為に、手足を動かすことが困難な上、一時的に動かした所で、継続的な改善は難しいです。拘縮をなおすことを考えるよりも、拘縮することで起こり得る現象に注意を払って頂きたいと思います。Ex.拘縮していることで手の平が臭う、水虫がひどくなる、けがをする、関節が曲がったままの為に皮膚同士がこすれて肌が荒れるなど。
○ポジショニングを行うにあたって必要な物品の確認。
三角クッション、ブーメランクッションなど、ポジショニングが必要な方それぞれに施設のものでまかなうのは数的に難しい状況です。個人でクッションなど用意できる様、ご家族の協力を得てそろえていきます。
来月の取り組み
・褥瘡の処置継続
・拘縮のある方に対してのケアの方法を委員会で話し合い随時アドバイスしていく。
・ケア計画の内容を実行できているか委員の方で確認するため、チェック表を作成する。