理事長コラム

苦渋の決断

令和6年5月25日

当法人が事業の一つである『デイサービスセンター えりかの里』は、1997年7月17日に『社会福祉法人 杉和会』の法人認可を岐阜県知事から頂いた翌年1998年5月21日から事業開始をしています。(『特別養護老人ホーム 優・悠・邑』は同年5月18日です。)そして、事業開始をした翌年である1999年4月からは、年中無休で尚且つ事業時間を9時15分~15時30分と9時15分~17時の2つの事業で展開してきました。

この様な事業にしたのは、「地域のニーズに出来るだけ応えていくことこそ、社会福祉法人の使命」との考えからでした。しかしながら、昨今の社会情勢の大きな流れの中で『働き方改革』と『職員確保の難しさ』が大きく圧し掛かってきています。『えりかの里』の事業を今のまま続けて行くと『オーバーワーク』が強いられる現状になる事が必然なのです。と言うのは、デイサービスの事業の中に『送迎時間は入らない。』と言うのが関ケ原を中心にした事業展開の中では大きな足かせになるからです。送迎エリアは広く点在しており、最低でも迎えで1時間、送りで1時間はかかるのです。年中無休を実施するには、職員の週休二日を確保するには、多くの職員を確保していくことが難しくなっている現実もあるからです。正直『苦渋の選択』です。

しかしながら、利用者さんとその家族に現状を理解して頂き、7月1日から『木曜日を定休日』とさせて頂きました。木曜日にした理由は、関ケ原町には町立のデイサービスがあり、どうしても木曜日に利用したいという方はそちらの利用をして貰いたい、との意図があります。『木曜日を定休日』にしましたが、年末年始だからとか、ゴールデンウイークだからと言って長期休暇のシステムにはしません。何故かと言えば「長期にお風呂に入れない・楽しみがないシステムは駄目だ。」と言う考え方からです。社会情勢にも適応しながら地域の要望にも応えていく事こそ社会福祉法人の役割だとの理念は貫いていきたいからです。リピーターの皆さん社会福祉法人 杉和会はそんな組織です。ご理解頂ければ幸いです。