理事長コラム

素晴らしい講演会でした

令和5年9月8日

昨日13時30分から岐阜県図書館において岐阜県主催による「認知症講演会及び岐阜県認知症希望大使委嘱式」が開催され、若年性認知症の方の講演会と言う事で興味があったので私も一般申し込みをしておいたのですが、主管されている岐阜県高齢福祉課長さんが前日に電話を下さり「若山宏さんと言う名前が参加者リストにあったのですが、会長と同姓同名の方がおみえになるのですか。」との連絡だったので「私自身、興味があったので申し込みをしたのですが。」と言うと「会長さん自らが申し込みをして頂いたのなら、受付で名前を言ってもらえば、係りの者が指定席に案内しますし、7月から厚労省より出向された新任の健康福祉部長にもお会いして頂ける様にしますので、宜しくお願い致します。」との事で「色んな意味で配慮して頂けるのは有難いけど、少し窮屈だな。」と思った次第です。

昨日は13時30分からの開始だったのですが、「健康福祉部長にご挨拶をさせて頂けるのならば早く行かなければ。」と言う事でナビを頼りに行ったのですが、13時には岐阜県図書館に以外と早く着いたので、余裕を持って受付か出来、係りの方に最前列に案内して頂くと、高齢福祉課長さんが迎えて下さり、新任の健康福祉部長さんを紹介頂き名刺交換をすると共に、当法人のパンフレットと11月29日、30日に岐阜で開催される全国老人福祉施設協議会岐阜大会の開催要項もお渡ししました。

13時30分に予定通り始まり、開会の挨拶を高齢福祉課長さんがされた後、新岐阜県認知症希望大使の委嘱状交付を健康福祉部長から手渡され、13時50分から「認知症とともに笑顔で生きる~聞こえますか、認知症当事者の声~」との演題で、講師はおれんじドア代表・国認知症本人大使「希望大使」の丹野 智文氏の講演を聞きました。講師の丹野氏は39歳の時にアルツハイマーによる若年性認知症と診断されて10年になられるとの事です。講演では元気な声で生き生きと話されるのは凄い事だと思うと共に、アルツハイマーと診断された時には、目の前が真っ暗になられた事は39歳の働き盛りの時ですから、当然な事だと思います。但しお話を聞く中で丹野氏を取り巻く環境が良かった為に、仕事の内容は変わっても(営業職から事務職に)会社を辞めなくて良かったのは幸運の持ち主だと思いました。また、周りの人の配慮も素晴らしいものがあり、正に『共生社会』と言う事か。勿論さり気無くお話をされていましたが、記憶を失くした時への工夫をされての生活の姿を理解する中で、丹野氏は稀な方だと思いました。つまり「苦労を苦労と思わない性格」であったが為に、講演の端々に自信の漲った話し方がじんじんと伝わってきました。私もどちらかと言うと人並み以上に稀有な生き方なので全く生き方は違うが親しみを覚えた次第です。